2022年2月11日(金)
岡山市の停電対策
 水道事業は水源第一という意見をよく聞きますが、電気も同等に重要です。
 岡山市は給水区域住民の9割にあたる給水区域を受け持つ全浄水場と主要7加圧ポンプ所に対して、自家発電設備の設置と一定日数運転可能な燃料備蓄設備を整備するとしています。1割の住民に値する加圧給水区域には停電時に可搬式自家発電ポンプを業界の協力のもとに運搬配備するという内容です。
 自家発電設備を増強配備することは、地域の水道給水の安定化には非常に有意義な対策です。しかし、水道事業の運営面では、非常に手間のかかる設備を増やすことになりますので、多くの事業体では非常用発電機の補充・充実の設備更新順位を優先的にしにくい面もあるのでしょう。公平面でも、1割の住民には不公平と苦情を受ける恐れもありますが、経営的側面も説明しながらのご決断をなされたことと思い、敬意を表したいと思っています。

 ポチの意見も書き添えましたが、非常用発電設備は設置後、多分使うことは無い設備だとも言えます。一旦設置したら、万が一のリスクに備える設備ですので、燃料劣化対応も含めた日常の試運転業務は欠かせないものであり、試運転時の騒音苦情とも前向きに向き合う必要があります。

 自然災害がさらに猛威を振るうであろう今後は、岡山市の取られた停電対応は水道事業の不可欠な業務になってくるものと思います。
2022年2月10日(木)
神奈川県企業庁の火山災害対策
 最近、自然災害のすさまじさには驚くばかりです。2019年7月豪雨が起きた次の日は、スイス旅行から羽田に着いた日でした。羽田から岡山空港に乗り替える時、「山陽自動車道が岡山から福山西インター(福山市松永町:ポチの町の出口です)まで通過可能になりました」というニュースを聞きました。いつも海外旅行に行くときは、広島空港に車を置いて羽田に向かうのですが、今回はたまたま岡山空港に車を置いていて助かりました。広島空港に置いていたら、東広島市が豪雨災害に遭って車が出せなくなり、数週間は動けなかったのです。岡山県も倉敷市は大水害になりましたが、山陽自動車道は通じていました。

 トンガでの大噴火が話題となり、火山噴火に対する注目度も上がっているものと思います。昨年の防災特集記事の一つを取り上げました。木曽御嶽は大噴火でしたが、阿蘇・富士・浅間等、「いつ噴火してもおかしくない」と言われている火山は多いので、近くの事業体の方は大変ですね。
2022年2月9日(水)
水清ければ魚住まず?
 ポチは1,969〜1971の3年間は山口大学工学部のある宇部市で過ごしました。学生時代の4年間は学園紛争の明け暮れで、東大安田講堂の籠城に始まって、70年安保、連合赤軍あさま山荘事件の時卒業しました。この時代は学生運動と共に公害も深刻でした。瀬戸内海の赤潮がひどく、宇部市は工業都市ですから、排水規制や水質検査体制の在り方を先生を通して学んでました。
 1970年代からの排水規制が功を奏して瀬戸内海はきれいになったのですが、魚介類が生殖しにくくなったというニュースを読んで、「エー!時代は大きく変わったんだ。」という思いを抱き、今回の執筆に至りました。
 1972年に福山市水道局に入り、服や末子工業用水道水源の確保として芦田川河口堰とそれを水源とする箕島工業用水道浄水場の設計・建設に携わりました。堰の中になる淡水魚の漁協や堰直下のカキ養殖業者の漁業権の買取や、もう少し下流の地域の漁協との漁業保障のやり取りに明け暮れた時代を懐かしく感じました。
 河口堰完成後十数年経った頃、「カキの出来が良くないので、河口堰を開けて水を流してくれないか?」という漁協の要請を受けて、10門ある堰の内、中4門を引き潮時に少し開放して堰に溜まった汚れ分を流すようにしたこともありました。「その頃から、瀬戸内海の浄化効果が出てきて、漁業に影響を与え始めたのかなー」と思いました。

 水道にはあまり関係ないニュースなのですが、ポチの思い出に付き合ってください。
2021年8月14日(土)
逆止弁付メーターパッキン
 お盆ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。水道事業体の方々は大雨警報で警戒待機されている方が多くいられることと思います。ご苦労様です。

 ポチのHPを書き始めて16年になります。HPを書くのに必要不可欠なものが、スキャナーと画像切り取り・修正ソフトですが、WindowsXPのPCが壊れてしまいまして両方とも使えなくなりました。Windows10に対応するスキャナーとソフトを買い替えましたが、扱いになれていなくて労力を費やしています。(笑い)

 給水装置からの逆流汚染事故が時たま報告されています。東京都や札幌市でメーター部に逆止弁付メーターパッキンの設置を義務付けられている話です。水道の安全・安心を維持するために、ぜひ必要な給水装置設置基準だと思います。
2021年7月25日(日)
水道資金の運用に電力債を導入
 大雨が去ったら猛烈な暑さ。水道事業に携わっておられる方々のご苦労をお察しします。

 久しぶりの書き込みです。水道収益が落ち込む中で、対策にはご苦労されておられることと思います。静岡県企業庁の取り組みですが、ややリスクのある事業債を購入したというニュースです。私も役人経験があるので解りますが、リスクを取る資金運用に踏み切るのは様々な論議があったことと思います。若い方の発想を採用した幹部の方も偉いですね。
2021年3月19日(金)
水道事業における公費負担のあり方
 日本水道協会の経営調査専門委員会が公表した「水道事業の公費負担のあり方について」の報告書をまとめてみました。ポチの苦手な経営部門の話ですし、法律や基準に基づいた文章をまとめるのに苦労しました。
 昨年の5月頃から、全国の水道事業体の3割以上(はっきりとはわかりません)がコロナ禍で困っている方や企業に対して水道料金の免除や減免を行っていることに対し、水道新聞等で有識者からは批判も掲載されていました。
 この点について、「福祉減免に係る経費」として、「福祉施策として実施する水道料金の低料金制度・減免措置は福祉施策として行うべきで、全額一般会計負担とすべきと考える」と提案されています。
 水道料金に頼る経営では限界状況にある事業体も多いと思いますので、「一般会計で実施してもらえそうな公費負担案は無いか」を考える上での参考にして欲しいと思います
2021年3月11日(木)
スマートメーターに追加記事
 「スマートメーター」の内容に、コストを抑えた手法としての読取・通信装置後付型スマートメータを加えました。ビルや商業施設管理システムの中に使われている装置です。スマートメータが安価に利用できるシステム開発を望んでいるのですが。技術の進歩は早いですね。
2020年12月18日(金)
スマートメーター
 「スマートメーター」についての内容は、(社)スマート水道推進協会のまとめた「スマート水道メーター関連技術資料」の内容を抜粋したものです。
 2020年になって、水道新聞には「水道のスマート化」、「水道情報活用プラットフォーム」、「スマートメーター」に関するニュースや特集が多く掲載されています。ポチは、関心を持っていて、HPに掲載するために、新聞記事を切り抜きし、何度も読み返しましたが、「一向に良く解らない」というか理解しかねる内容なのです。「水道界で果たして広まるのだろうか?」、「導入の必然性が良く解らない」という疑問です。「コストに比較してそれほどの利便性があるのだろうか」が良く解らないのです。
 結局、取り上げた文面には水道新聞記事の部分はほとんど無くて、「総務省」、「推進協会」の言い分を丸写しにして掲載している状況です。最初に掲載しました「国が水道事業に働きかける」という状況にはなるのでしょうが、実際にどの程度普及するのかを楽しみに見ておこうと思います。
 離島や山間部の検針が難しい地域に使用したり、電力会社が「ついでに水道の検針もしてあげるよ」という働きかけ(サービス提供)については解るのですが。東京都をはじめとする大規模水道事業体の出す答えに注目したいですね。
2020年12月15日(火)
人間中心の社会(超スマート社会)Society5.0
 「水道のデジタル化」におけるSociety5.0についてです。スマートメータとかSociety5.0とか、いくらかの説明書や新聞記事を読んでも具体がさっぱり解らないというのがポチの感想です。スマート社会を構築していくためのデジタル化、特に水道界でのスマート化について、HPに載せてみたいという気持ちは今年初めから持っていましたが、私の勉強不足で文章にまとめることができずに12月を迎えました。
 Society5.0については総務省のHPをそのまま写しただけのものですが、私としては何となく通じるものを感じましたので記載しました。
 スマート化(水道情報活用プラットフォーム)とスマートメーターに関する記述はもう少し時間を下さい。今一つ理解ができていないというかしっくりきていないのです。難しいですねー!!
2020年12月14日(月)
水道のデジタル化
 今年の初めごろから、水のスマート化、スマートメーター、Society5.0などについての記事が目立ちました。スマートメーターは便利ですが、「離島や山間遠隔地の検針困難区域での使用はともかく、コストを考えると事業体での全面普及は無いだろう」と、ポチは考えていました。スマートメーターの便利さは、高齢者元気チェックとか水道経営以外の社会福祉面や経済面では利便性が高いものとは思いましたが、「そのために、水道事業者が進んで設置を進めることは無い」と考えていました。

 「水道のデジタル化」は日経新聞が2020.12.1に載せた記事です。菅政権より前から「水道標準プラットフォーム」構想は提案されていましたが、今後の日本の浮沈をかけた構想なんだなということが初めて解りました。事業体勤務から離れて11年目なので、行政の流れには疎いのですが、ここまでノー感だったとは落ち込みましたね。読者の方々の大半の方は「そんなこと常識じゃん?」と思われておられるのでしょうが、ポチなりにこの分野のキーワードをまとめてみますので、チェックの程宜しくお願い致します。
2020年12月8日(火)
既設フランジ継手部の耐圧補強
 事故リスク対応として、隣接する給水エリアを連結する連絡管の設置が検討されていることは多いのではと推察します。この場合、配水圧が同じ程度なら問題ないのですが、高低差がある程度ある場合は、配管耐圧が問題となります。

 兵庫県では、コストや断水時間の短縮を考え、既設管を生かしながら耐水圧のアップを図る手法を考えられました。16K耐圧を持ち7.5K〜16Kのフランジ形状に対応できるマルチガスケット(清水合金製)とボルトの耐圧性能を向上させる耐震補強金具(大成機工製)を使った手法です。参考にしてください。
2020年10月22日(木)
送水ポンプ運用管理を利用した仮想発電所(VPP)の電力管理
 AIによる管路劣化診断ツールに続いて、またもAIに関するニュースです。

 仮想発電所(VPP)が次世代の電力供給システムとして話題になっています。と言っても、ポチには良く解らなかったので、VPPに関する説明が前段で長すぎたかなーと思っています。
 家庭等の再生エネルギーの発電施設から供給される多くの電力を過不足なく配電するには、電力需要予測と需要電力の調整が必要となります。日立製作所が高槻市水道部と連携して、市内のポンプ場2か所で電力需給調整を含めた送水ポンプ運用計画の最適化に取り組みました。送水ポンプの電力需要は大きいのと、最近は水道需要が減少傾向にあることから配水池の貯留能力に余裕があるので、送配水システムでの電力調整はVPPが推進されるうえで、注目されてくるのではないかと思いました。水供給以外でも水道事業が皆様のお役に立つことが増えましたね。
2020年10月11日(日)
AIによる管路劣化診断ツール UpDate
 9/14にUpしましたFracta社の「AIによる管路劣化診断ツール」が豊田市で採用されたというニュースを追加しました。豊田市は市内全域の導送配水管3643Kmを対象に破損確率解析業務を、契約金額約1876万円で委託しました。中規模水道事業体の管路診断が2000万円程度で行われるのは魅力です。
 他にも、熊本市が日本のIT企業グループにAI技術を使った解析業務を委託されています。
 ポチにはAIの内容は全く分かりませんが、解析内容が実際に布設替えしてみた管路の劣化状況と比較してかなりの精度で当たっていたら驚きです。今後の解析結果と実地検証の精度に期待したいものです。
2020年9月17日(木)
横浜市が市内配管図管路情報閲覧システムをWeb公開
 9/9の「南海トラフ巨大地震対策」の記事の続編になると思いますが、19都市が提案した巨大地震対策の実行編とも言える「横浜市が管路情報をWeb上で公開しました」という話です。
 管路情報が必要なのは、給水装置設置業者や不動産業の方々が多いと思います。この方々の利便性を向上できるメリットもありかすが、災害時に横浜市が援助を要請する際、援助の向かう事業体が前もって横浜市管網に関する情報を取得できるようにするのも大きな狙いです。
2020年9月14日(月)
AIによる管路劣化診断ツール
 Fractaというアメリカの会社の開発した「AIと機械学習技術を活用した水道管路の劣化状況を診断するオンラインツール」の話です。水道管の位置情報・配管材質・口径・使用年数(設置年月)・過去の破損履歴の水道管路に関する5種類のデータを入力すれば、同社が独自に収集している1000以上の環境変数(土壌・気候・人口など)を組み合わせて、水道管の破損確率をAIで高精度に解析し、最適な管路更新時期を導き出すという夢のようなシステムです。
 「すごいなー!」というのがポチの実感です。会社の宣伝と取られても仕方がない内容ですが、ポチはこの会社には関わっていませんので宜しく。
 ポチは現役の頃、管路更新の優先順位の見極めには苦労しました。当時、科学的考察と言っても、せいぜい重回帰分析が限度でした。AIなどの内容はさっぱりわかりませんが、記事が本当なら、夢の玉手箱のような気がしますね。・・・期待しています!!

 他にも、米国のITグローバル企業「スプランク」は「data to everything」を掲げ、データ分析により顧客がきずかなかったことを与えたりする会社なのです。データ(情報)の時代と言われていることが感じられるようになりましたねー。・・・今後頑張らなければならない人は大変だ!!
2020年9月9日(水)
南海トラフ巨大地震対策
 「水道施設の耐震化が遅れている」という指摘は以前からありますが、施設耐震化の進展は一朝一夕には叶うものではありません。
 東京都を含む19大都市の担当者が、東日本大震災をしのぐ規模になるかもしれない「南海トラフ大震災対策」として、水道事業体が助け合う仕組みを提案されています。
 水道事業は他のライフラインと比べると事業規模が小さく、相互扶助が無ければ災害時は乗り越えるのが困難な事業体が多いと推測されます。被災した場合には、遠慮なく声を上げられる仕組みと関係性を構築することで、水道界全体の災害対応力の強化に繋がると考えられたようです。
 南海トラフ巨大地震や大規模災害への対策として、給水車の大量不足と迅速な救援体制の構築に関する21の対策案です。
 非常に長い文章なのですが、よく考えられた提案だと感心しました!
2020年9月2日(水)
紫外線硬化型FRPシートによる老朽化施設の補修
 水道施設の老朽化対策は水道事業者にとって頭の痛い問題です。
 漏水発生個所を含む老朽化した水道施設の簡易補修法として、「紫外線硬化型FRPシート」を紹介します。と言っても、平成11年に発売され、20年間程度の施工実績のある商品(問題もなく20年間使われているということでしょうが!)で、知る人は知っている商品なのでしょうけれど、ポチは水道産業新聞の記事を読んで初めて知りました。公共事業では360件の施工実績があるそうです。熟練工が来てくれれば簡単に補修ができそうですし、魅力的な商品だと思ったので紹介させていただきました!!
2020年8月20日(木)
平成30年度の水道耐震化率
 「持続を可能にするためには」の中の「A.中小事業体の現状」の<参考2>に「平成30年度(2019年度)の水道耐震化率」を載せました。前のは「平成25年のモノ」なので、平成30年データに入れ替えたのですが。厚労省も施設の更新や耐震化工事があまり進んでいないことにイラついているのが良く解りますね。
2020年8月15日(土)
産官学連携による「おふろ部」の取り組み
 以前紹介していました「おふろ部」の続編ですが、新たに東北地方で初めてとなります仙台市とノーリツ、東北福祉大学との「おふろ部」が結成されました。7事業体、12大学の参加による水道水利用の促進と環境保全、入浴習慣と定着のPRや各種イベントが開催される状況になっています。東北福祉大学には以前から仙台市が「水と健康」に関する記事の執筆依頼があったそうです。今年開催予定だった日水協仙台総会でもPRを予定されておられたようですが、末永く頑張ってやってもらいたいものです。
2020年8月10日(月)
平成31年4月1日現在の水道料金
 「持続を可能にするためには」の2.アセットマネジメントと水道ビジョンの実践の中の「3)水道料金体系の見直し」に、日本水道協会の平成31年4月1日現在の水道料金体系および改定状況の調査結果を載せました。将来の持続を見据えて事業体も料金改定を進めているようです。

 また、福山市の話題なのですが、ポリテク協会が、24年前(PE100の布設実績では「日本で最も古いのでは?」ということで)に敷設したポリエチレン管を掘りだして老朽度調査をした記事も載せています。「水道料金」の記事の少し前です。結果は「ほとんど劣化は見られなかった」というものでした。
2020年8月8日(土)
ピコプランクトンとピコプランクトンカウンタ
 2013年にピコプランクトンについて掲載しましたが、最近は異常気象のせいかもしれませんが、多くの水源でピコプランクトンではないかという話を聞きます。2019年11月の記事ですが、大阪広域水道企業団の村の浄水場で、ピコプランクトンカウンタを取り付けて、日周変動で起こっている濁度異常の原因を解明しょうとしているニュースです。
 村野浄水場は昭和の終わりごろにポチは視察に行ったことがあります。階層浄水場を建設するかどうか迷っていたことがあって、池田浄水場と共に見学させていただきました。結果として、階層浄水場ではなく、山を購入して開発し、山の上に平面浄水場(千田浄水場)を建設しましたが。
 当時は、淀川は水質の悪い河川で有名でした。今では上流域の下水整備が進んだことで水質は安定しているようです。でも、ピコプランクトンは困ったものですね!
2020年8月04日(火)
持続を可能とするためには
 皆様。コロナで大変なことと思います。ポチも3月から県外出張ができず、家での仕事ばかりでうんざりしています。

 私のHPの記事の中でも「持続を可能とするためには」は水道事業の持続で悩んでおられる中小規模の水道事業体の方々や水道事業を受託された民間企業の方々の参考になればとの思いで作ったものです。この度、内容を見直し大幅に改定いたしました。文字数も多いので、中には不具合な点もあるかもしれませんがご容赦ください。
2020年2月12日(水)
管路工事の効率的発注方式  神奈川県&十和田市
 どの水道事業体でも、人手不足でお困りのことと思います。「人手不足」・「技術の継承がうまくいかない」・「うまく考えがまとまらないから、何もしていない」という現実問題に、国はしびれを切らしています。でも、実際に問題解決の具体化を考え実行するのは水道事業者ですから。

 今回の神奈川県の「概算数量設計発注方式」は、事業体の手立てとして参考にしたい例だと思います。どの事業体でも実施可能とは言えないかもしれませんが。

 神奈川県企業庁では、増大する管路更新工事の設計・積算・発注業務を効率化するために、4年間の試行期間を経て、配管業者に詳細設計・施工図面等の資料を作成してもらおうという、「概算数量設計発注方式」による管工事発注を今年度から始めています。4年間の試行期間があったことから、受注業者の試行錯誤も解消されたようです。 用意周到ですね。

 もう一つ、小規模事業体のマンパワー不足対策として、十和田市の概算設計による管路更新工事のDB発注方式を付け加えました。日本ダクタイル鋳鉄管協会が2018年度に発足させた「管路更新を促進する工事イノベーション研究会」のモデル事業に位置付けられたのが、十和田市の概算設計による管路更新工事のDB発注方式です。小規模事業体では技術者不足でやるべきことができず、「基盤強化に繋がる施策を考える余裕もない」と言われていますが、今までの発注方式を止め効率化を図るために、市役所内の関連部署の同意を得て、管工事組合との連携を図り、概算設計と金額で水道事業者にDBで、配水管更新工事を行ってもらおうという取り組みです。
 この取り組みには概算設計金額が必要です。神奈川県は実力があるので自力でできましたが、十和田市のケースは八戸圏域水道企業団の工事実績を参考にされています。前から感じていたことなのですが、八戸圏域水道企業団は近隣水道事業体の面倒見が良いですね。
 同様な事例は、小松島市・十日町市でも行われているようです。
2020年2月10日(月)
ダウンサイジングの推進と消防水利の確保
 市民の消火栓設置願いと消火栓水量の確保のジレンマについての記載です。小規模配水区での不平等に繋がりやすい問題で、ポチも苦労したことがあります。

 今回は、神戸市における水道局と消防署の対立と折り合いの付け方についての報告です。消防署は、とにかく消火のための水は必要条件です。しかし、水道局は、需要減が生じている配水区ではコストの節約と共に、水道水の衛生管理上の問題解消のために、ダウンサイジングを検討します。どこの事業体でも生じている問題です。参考にしてください。

 ポチもこの問題には小規模配水区での新設工事で出くわし、解決に悩んだことがあります。その話も付け加えておきました。
2020年2月7日(金)
ダムの洪水対処能力を2倍に
 1月10日に「水道施設の浸水対策」をUpしましたが、その浸水被害を少なくするために、豪雨による洪水被害に対する対処能力を倍増させるため、政府は降雨量の予測精度を高め、事前にダムの水位を減らす仕組みを作るというニュースです。要するに、豪雨を予測し、ダムの貯留キャパシティを高めるために事前放流をしようというものですが、ダムの利水者である水道事業者にとっては、事前放流はしたものの、思ったように雨が降らず、その後、渇水になって、時間制限給水や断水を招くリスクが高くなることなので、「へー!」という思いがしました。

 ポチは昭和48年、53年、平成6年の西日本の大渇水を経験しています。ダム貯水が0m3になって、「もう2〜3日で駄目だ!」と観念したこともありました。運よく雨が降ってくれて、手当の無い断水は免れましたけれど。

 農水・電力会社・工業用水・上水道という利水者が承知してくれた背景は、昨今の豪雨の頻発と水害事故の多さなのでしょうね。

 降雨予測システムの精度向上がカギになると思いますが、関係者の皆様、良く決断されたものと感服しています。
2020年1月10日(金)
水道施設の浸水対策
 ここ数年、気象温暖化の性なのでしょうが、大豪雨が頻繁に起こっています。2018年西日本豪雨、2019年台風19号など長期間の断水を余儀なくされた事業体は大変だったと思います。一昔前までは、浸水対策はそれほど表立って取り上げられていたテーマではありませんでしたが、毎年大災害を引き起こすとなると、技術士試験でも浸水事故の内容、対応に関して問われるのではないかと思います。内容的にはありきたりなものになってしまいましたが、まとめてきました。
2020年1月7日(火)
クリプトスポリジウム対策
 H8年6月に埼玉県越生町で、水道水中のクリプトスポリジウムによる感染症が発生し、同年10月に「水道におけるクリプトスポリジウム暫定対策指針」が策定され、以後改定を続け、H19年4月1日からクリプトスポリジウム等耐塩素性病原生物対策として紫外線処理を認めた「水道施設の技術的基準を定める省令」の一部改正を行い、「水道におけるクリプトスポリジウム等対策指針」を適応するようになりました。
 しかし、豪雨などによる原水濁度の上昇によりろ過濁度0.1度以下を維持できない事例や、小規模水道施設で施設整備が進まないことからクリプト対策が未対応の給水人口の割合が2.7%もありました。(2018年3月末)

 地表水を原水とする場合、ろ過設備によるろ過の上での紫外線処理が有効であるとの科学的知見が蓄積されてきたことを踏まえ、2019.5.29「水道施設の技術的規準を定める省令の一部を改正する省令」が交付・施行されました。
 内容的には2019.1.7にお知らせした2018.6.18平成30年度第1回「水道における微生物問題検討会」で出された、「水道におけるクリプトスポリジウム等対策指針(改定案)」におおむね沿ったものです。省令改正に合わせ、「水道におけるクリプトスポリジウム対策指針」についても改定し、2019.5.29付で全国の都道府県、水道事業体に通知されました。

 今回は「新対策指針」の内容に沿うよう、「クリプトスポリジウム対策」を書き換えました。長い文章ですし、どこが変更点なのか解りにくいと思いまして、最初に、「クリプトスポリジウム対策の概要」を書いておきましたので、参考にしてください。ろ過池の運用方法のポイントが網羅されていて、久しぶりに勉強した感じがしました。

 分野は「水道法の改正」でも良かったのですが、クリプトスポリジウム対策という表題を持っていましたので、別文章で作成しました。
2020年1月6日(月)
高速炭酸水(水塊流)を使用した配水管内洗浄工法
 老朽管の管内洗浄工法なのですが、水道水に炭酸ガスを間欠的に注入し、水の塊と気泡の塊が交互に高速で流れる「水塊流」を発生させて、管内の錆や滞泥物を除去する技術です。水と気体によって高速洗浄するので、管の口径変化を問題にしないし、内面を固形物でこすったりしないため、管内を傷つける恐れが少なく面白い工法と感じました。
2019年11月1日(金)
「上水道共通プラットフォーム」はなぜ必要なのか
 題目の問いかけが若い水道事業体の方からありました。具体は、「水道情報活用システム導入の手引き」を参照して欲しいと思いますが、2019.8.19に「水道設備の情報一元化のための上水道共通プラットホーム」に載せた内容を少し補足してみました。
2019年8月21日(水)
東京都・横浜市・大阪市水道局による「水道ICT情報連絡会」
 東京都・横浜市・大阪市水道局による「水道ICT情報連絡会」が発足しました。より安定的かつ効率的な事業運営の実現に向けて、民間企業等が保有するICTなどの新技術の活用・普及を目指すために、3者がスクラムを組んで、スマートメーター、AI、その他水道現場の必要としている業務や技術を整理して、民間に提供し、民間企業の製品・技術を研究します。
 成果に期待したいですね。
2019年8月19日(月)
水道設備の情報一元化のための上水道共通プラットフォーム
 水道法改正後の動きとして、経済産業省と厚生労働省がスクラムを組んで取り組む「上水道共通プラットフォーム」について、概要をまとめてみました。「水道情報活用システム導入の手引き」を参考にしてくだされば幸いです。総務省を含め、水道事業の持続性に疑問を持った国が、広域化再編や民営化の導入を主力とした水道事業の合理化になかなか動こうとしない市町村に対して、しびれを切らしたのか、積極的に動こうとしている状況なのでしょうね。
 時代の流れとしては妥当な動きとも言えますが、小規模事業体がついて行けますかねー。
2019年8月18日(日)
水道法の改正に若干追加
 皆様、お盆はどうお過ごしでしょうか。猛暑や台風のお蔭でひどい目にお会いになった方も多いのではとお察しします。台風10号は珍しく広島県呉市に上陸しました。呉から100Kmも離れていない福山市は風も雨もそれほどではなく拍子抜けの感じがしました。広島県西部(三原より西部)や九州、山口県、四国、近畿、東海地方は豪雨と強風が吹き荒れていましたね。水道事業体の皆様は非常招集対応で大変だったのではないかと思います。温暖化の影響なのか、異常気象による災害が年々ひどくなっているように思えます。公務員の方々、頑張ってください。

 水道法が改正されて、改正内容の具体化の動きが活発になっているみたいです。今回は、改正後の動きを踏まえて、UpDateしたものです。内容は以下の3点です。
@ 改正水道法を2019.10.1から施行、水道施設台帳の義務化は令和4年(2022年)9月30日まで適用しない
A 地方公共団体以外の水道事業者に事業の休止・廃止の許可申請を義務付ける給水人口は「5000人を超えるもの」
B 指定給水装置工事事業者の指定の更新制における指定の更新に関する経過措置の具体、水道事業者において対応が必要と考えられる作業

 「改正後の動き」に関しても追々記載してみたいと思います。
2019年7月14日(日)
弁護士事務所による未収金回収業務
 この記事は、昨年5月のものです。切り取って保存していたものを整理中に見つけました。

 料金徴収に関する話題ですので、技術士を目指す方には関係ないのですが、水道事業体にとっては、料金の回収があってこその企業会計の存続になります。私は料金回収の責任者にはなったことはありませんが、担当者が苦労していたことも良く知っています。コスト的にもみあいません。弁護士事務所の話として、「滞納者は他にも借金を抱えていて、水道料金は支払いの優先度が低く見られている傾向がある。」という部分の説得力に感じ入りました。市民への公平公正を守るためにも、料金回収の徹底は必要ですね。
2019年7月13日(土)
財務省が財政融資の優先配分に水道広域化を配慮
 財政融資」と呼ばれる地方債は、例年、約6千億円が当てられていますが、この配分方法に「水道広域化への推進」にかなっているかどうかが配慮されるみたいです。総務省、厚労省、財務省と足並みをそろえて、「水道の持続」を可能とするための本気度がうかがえますね。
2019年7月12日(金)
小規模簡易水道事業も公営企業会計への移行を要請
 水道インフラの更新のためには過疎地では3.2倍に上げる必要があるという試算があります。小規模事業体や簡易水道運営事業体は人・モノ・金等すべての面で持続に苦労されています。そもそも、設備台帳も必要ですが、経営状況の「見えるか」が大前提でしょうし、貸借対照表で現状と将来を見据えられる公営企業会計への移行を国が促すのは当たり前かもしれません。でも事業体にとっては大変でしょうね。
2019年7月11日(木)
「水道広域化推進プラン」の策定を都道府県に要請
 水道法改正後の動きとして、厚労省・総務省が、「水道広域化推進プラン」の策定を都道府県に要請したニュースです。「水道基盤強化計画」を策定する前段作業と言えますが、国の本気度の一つですね。
2019年7月10日(水)
水道法の改正
 昨年末の話題で恐縮ですが、「水道法改正」の主旨をUpしました。原稿は1月には出来ていたのですが、延び延びになってしまい申し訳ありません。結構忙しくて、ロリポップでのUpは初めてとなります。ホームページビルダーの扱い方も忘れかけていて、ヤバイですねー。

 「「水道法の改正」の主旨(背景)は今年の技術士試験で聞かれるテーマだろうな」と思っていて、Upする準備はできていたのですが、遅くなってごめんなさい。
2019年5月2日(木)
ロリポップで困っています
 ゴールデンウイーク10連休の真っただ中ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 ポチは、孫の子守の10連休です。どこにも行かず、孫が寝ているときは、家の草取りや庭木の剪定等、あれやこれやと雑用をこなしています。

 HPで最も問題と思っていますのが、3月末でYahooのHPが終了になり、ロリポップでのHP開示のみとなった4月の閲覧数は4割程度に落ち込んだことです。
 この原因は、Google検索サイトにロリポップの「水道技術士への道しるべ」が登録できていないことらしいのです。皆様が、「水道技術士への道しるべ」を何らかの検索サイトで調べても出てこないのではないかと思います。約1が月半ほどロリポップのURLを公開していましたので、それを見られてアクセスされた方は良いのですが、そうでない方はアクセス不能になっているみたいです。(想像ですが) 私の知人も新アドレスをメールや電話で問い合わせしてきました。
 今日(5月2日)は朝から晩までこの問題に対処しようと頑張りましたが、一時、HPにプログラムの1行が表示されるだけで、何も出てこない状況になり慌てました。プログラムの書き込みを全て削除して元に戻りましたが、問題は解決しません。困っています。

 現役を退いた9年は、HPの書き込みとゴルフを優先順位の最後にしていますので、皆様にはご迷惑をおかけしています。少しずつですが書き込んでいこうと思います。
 検索サイトへのアクセスを開くことも課題です。Googleの説明文を読んでも内容を理解できないのがつらいんですよね。
2019年2月21日(木)
水道の広域化と官民連携の課題
 広域化と官民連携の課題に関する意見を見つけましたので、「持続を可能とするために」の9)の項目として付け加えました。
 課題の一つは「人不足」です。水道企業会計は特別会計であり、装置型産業である水道事業は計画的に実施すべき施設の更新・修繕・維持管理をおろそかにし、安易な人員削減による業務の効率化を図った結果、深刻な「人不足」に陥り、「経費削減」の旗のもと、包括委託・長期委託の方向に向かっているという意見です。
 もう一つは、民への業務委託費が実質底値なしの価格競争となっていて適正でなく、民の社員確保や教育に問題がある点です。民に水道事業を任せるにしても、制限価格と適切な契約期間の設定が必要という意見です。
2019年2月16日(土)
漏水等市民通報アプリ
 ロリコップ・サーバーに変更した初めての書き込みです。

 私の出どころですが、福山市が市民通報アプリ「パ撮ローズ」の運用を開始したという話です。スマホが多方面で活用されていますが、その新しい試みなのでしょうね。

 新たに、よもやま話に「災害・漏水対策」を追加しました。「知っとこニュース」の中にも災害対策に関するものがたくさんありますので、追々整理していきます。ロリコップのHPにしたのは良いのですが、どの程度アクセスし変えて頂けるか不安なのです。Googleで「水道技術士への道しるべ」を検索してみましたが、当然のようにYahooのジオシティーズのしか出ません。でも、検索中に、どなたか解りませんが、「水道技術士への道しるべ」を褒めて下さるSNSの書き込みを見ました。何となく嬉しかったです。
 何人かの読者の方から、SNSに対応するよう勧められましたが、「お相手する時間が惜しい」のでお断りし、今日に至っています。SNSでは「私も悪口を言われているのだろうなー」って思っていましたが、それが怖くて、あえて、検索しようとは思っていなかったのです。でも、褒められればうれしいものですね。
2019年2月14日(木)
HPをロリコップ・サーバーに変更しました
 Yahooのジオシティーズを利用して14年間位「水道技術士の道しるべ」をUpしてきましたが、2019年3月末でジオシティーズが終了となることから、YahooでのHPを止めることになりました。仕方なく、ロリコップ・サーバーにHPを移行し終えました。

 ロリコップでのURLは「http://sherpa-pochi.readymade.jp」です。

 いつまで頑張れるかは解りませんが、もうしばらくの間、よろしくお付き合いをお願いいたします。

 2019.2.14以降の記事は「http://sherpa-pochi.readymade.jp」で公開することになります。
2019年2月12日(火)
災害時燃料備蓄の保管料負担
 災害発生時の停電対策として、非常用発電設備の燃料の備蓄はどの水道事業体でもリスク対応として何らかの方策を取られていることと思います。ただ、実際の大規模な災害に伴う停電事故が生じますと、各方面での燃料の必要性が高まり、水道事業用発電設備の燃料の優先的確保の確実性が心配になります。
 横浜市水道局は大洋石油に一定量の燃料備蓄をしてもらい、そのための年間保管料を支払う協定を結びました。大規模水道事業体では2018年度末時点では初めての試みです。

 燃料備蓄に関しては、一定量を浄水場で確保されていることと思いますが、一定時期までには使いきらないと、燃料の劣化が生じ、いざという時の発火や災害時の継続運転に支障が生じることが懸念されます。
 定期的な試運転を行うことによって、備蓄燃料の劣化を防ぐことも重要です。
 浄水場全電力量を非常用発電設備で賄えればよいのですが、全量の何割しか賄えない場合は、電力会社の受電と非常用発電機の試運転時に発電する電力とを分けて使えるような配電システムが必要となります。この配電システムが無いために、発電機の試運転はアイドリングだけで終わらせているケースでは、災害時のフル運転時に連続運転が続かない等の事故が生じる可能性もありますので、気を付けてください。
 また、発電機の試運転を行う際、騒音苦情があって試運転がしにくい場合もあるでしょうが、防音設備の強化や地域住民への試運転の必要性の理解を図る努力が必要です。
 とにかく、非常用発電設備の定期的運転チェックと燃料の劣化防止は日常運転管理における必要なリスク管理です。
2019年2月11日(月)
断層用鋼管
 2012年4月にUpしました「断層用鋼管」の追加を含めたリニューアルです。この「断層用鋼管」については、日水協の総会か何かで鋼管協会の方とお会いした際、「鋼管関連のニュースも取り上げてよ!」と半分脅されながら、Upした記事ではないかなと思っています。(笑い)

 それから7年、2件目として東京都の送水管に採用されました。内容的にも、逆断層でも地表面まで出てくるものと、地表面まで出てこない撓曲構造内の状況とで管路に生じる応力も違うということを知りました。断層用鋼管も採用されることが増えるのではないかと思いますね。
2019年2月10日(日)
不断水で弁体取り換えができる仕切弁
 水道管路の直管やバルブ本体はかなりの耐用年数が期待できますが、弁体の超寿命化が課題となっています。岡山市と大成機工が開発した「弁体離脱型ソフトシール弁(岡山型)」は、弁体ゴムやブッシュなど摺動部を含む弁体一式を撤去したのち、新規弁体を設置することができる他に、空気弁、消火栓、管内調査カメラ、仮設配管などの布設もすべて不断水で対応できます。

 管路メンテナンスにおける多様なニーズに対応でき、管路全体の長寿命化・耐震化に貢献する製品と言える製品だと思いまして取り上げました。
2019年1月16日(水)
多口径に対応し、サビの発生を防ぐ分水栓(3D SEAL分水栓)
 漏水の大部分は給水装置に問題がある場合が多いと思います。鋳鉄管に使用するサドル式分水栓は、穿孔部のさび発生による赤水苦情や給水管断面の縮小による圧力不足等の給水問題を引き起こします。今回ご紹介する「3D SEAL分水栓」は穿孔部の錆防止、配水管の口径に関係なく同一分水栓が使えてコスト縮減に繋がる、分水後の給水管取り付け方向が自由に選べるという利点があります。
 穿孔時に生じるモルタルライニングの剥離は防げません。また、施工の困難性などは解りませんが、ポチには画期的な製品と映りましたので、紹介します。
2019年1月15日(火)
給水装置の問題点
 水道法の改正の中の1つに「指定給水装置工事事業者の指定の更新制(5年毎)」があります。平成8年の水道法改正における規制緩和で、指定給水工事店に申請し登録することが自由にできるようになり、H9年には2万5千者の指定工事店数でありましたが、H25年には22万8千者と指定工事店数が16年間に約9倍と大幅に増加しました。しかし、この制度は新規の指定のみ扱い、休廃止等の実態が反映されづらい点があり、無届工事や不良工事も発生し、水道事業への苦情の一因となっています。ました。その他、給水装置の問題点を上げてみました。
 水道利用者にとっては「蛇口から出る水が水道水」であり、給水装置の工事や維持管理の是非が水道の評価に大きく係ってきます。水道法改正を契機に、広域化や官民連携等の経営手法を取り入れて、現状の水道運営の問題点を解決していかれることを希望します。
2019年1月7日(月)
クリプトスポリジウム対策の内容を大幅に変更
 2018.6.18平成30年度第1回「水道における微生物問題検討会」で出された、「水道におけるクリプトスポリジウム等対策指針(改定案)」をもとに、HPのクリプトスポリジウムの内容を一新しました。

 クリプト対応は表流水取水の場合、ろ過池出口濁度を0.1度以下になるよう浄水処理することです。この問題点として、豪雨などによる原水濁度の上昇によりろ過濁度0.1度以下を維持できない事例や、小規模水道施設で施設整備が進まないことからクリプト対策が未対応の給水人口の割合が2.7%もあるという点です。(2018年3月末)

 紫外線処理に関する知見蓄積されてきたことを踏まえ、レベル4の原水への対応措置の手段として、「ろ過設備+紫外線処理設備」を新たに位置づけます。レベル4は「ろ過池出口の濁度を0.1度以下に維持することが可能なろ過設備」でしたが、新たに、ろ過設備を導入したうえで紫外線処理設備を導入することによって、従来のろ過処理と同等以上の対策を取ることが可能と判断されたのです。
 紫外線処理設備はろ過池整備と比較すると数段安くできるそうですので、紫外線処理に関する勉強は必要になるでしょう。

 ポチは、この文章をまとめるのに正月休み4日以上を費やしました。皆さんも頑張ってください。
2019年1月3日(木)
多言語の音声コードを印字した検針票
 昨年2/15にUpしたユニボイスの二次元バーコードを使用した検針票の追加記事です。

 目の不自由な障害者向けの検針票として紹介しました。目が見えにくくなった高齢者にも評判は良いようです。
 もう一点、外人対策にも有効というニュースです。阿部内閣の働き方改革の一環として「外国人労働者受け入れ」が本格化しそうです。在日外国人には、税務通知や水道料金請求書などが言葉が解らないため捨てられることがあり、結果として滞納者が増えるるという実態があります。
 ユニボイスは多言語の音声を聞くことができることから、「外国人労働者が増えてくると使用が一般的になるのでは」という思い付きからUpしてみました。
2019年1月2日(水)
動力不要の災害用携帯型浄水器
 平成最後のお正月、おめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。

 9/2以来の4か月ぶりの書き込みとなりました。なかなかHPまで手が回らなくて、申し訳ありません。ポチも、今年で古希となります。仕事の処理能力が落ちてきているのでしょう、一つ一つのことがすんなりと終わらずイライラしますね。ここのところ、「ポチはどうしているんだ!」とご心配やお叱りの声があります。できる範囲で頑張りますので。
 役職についているボランティアが6つあるのですが、少し減らしたいなーと思っているのですけれども、断るのが下手なので、どうなりますことやら!!今年度から配管技能士受験対策の仕事は断りました。配管技能士の養成は地域の課題でもあるのですが、福山管工事組合さんにご理解を頂き、手を引かせていただきました。
 来年度も、水機テクノスの顧問長として、水道事業には関わらせていただきます。
 少しでも水道事業体や水道界のお役に立てればと願っています。

 実は、水機テクノスから水道関連新聞を毎月遅れ程度に我が家に送ってもらっているのですが、手つかずで、昨年3月分位から溜まっています。何とか集中して読んで、皆様に知っておいてもらいたいような出来事やニュースを紹介できればと思っています。ある事業体が主催されている水道勉強会でも「ポチのHPを参考にするように」とおっしゃて下さっています。頑張ります。

 問題は、ポチが使用しているYahooのジオシティーズが今年3月末で閉じてしまうことです。他のプロバイダーの紹介が来ているのですが、上手く切り替えることができるのか心配です。どうすればよいかご存知の方がおられれば、教えてください。

 日経新聞はほぼ毎日のように目を通しています。この中で目に付いたのが、中国地方の会社なのですが、携帯用で手動の簡易濾過器でした。日本のテクノロジーが危機と言われていますが、中小企業の技術力も捨てたものではないなーと勇気をもらえそうに思えました。
2018年9月2日(日)
渇水リスクに企業が備え
 今年の夏は猛烈な暑さでした。ポチは体力的に耐えきれなくて、歳の性と諦めかけていましたが、若い方に聞いてみても「堪え切れない暑さは同じです」とのことで、やや安心致しました。

 日経新聞(2018.9.2)に「温暖化と人口増加で2030年には世界水需要に対し水資源が40%不足する」というニュースがありました。国際会議でも取り上げられ、日本を含むグローバル企業が生産手段を見直し、節水対策をするとのことです。豪雨か渇水か、極端な天候になるというニュースを2006年にHP「渇水対策」で取り上げましたが、その時点では、「水道事業体はどうすべきか」という観点から捉えた書き方でした。今後は企業の生産手段を含めたグローバルなリスクとなるという視点が必要でしょうね。
2018年8月24日(金)
自動水質測定と管理排水装置
 3年前に、住友重機械製の「配水管捨水自動制御装置」を紹介しましたが、その装置に、1日1回実施される「色」「濁り」「残留塩素」に関する検査に適合する水質監視機能を一体化した、「スマフロプラス」の紹介です。広域化する水道施設監視に有意義な製品だと思うのですが。
2018年8月22日(水)
口頭試験の注意事項を一部修正
 盆の頃から少し暑さが和らぎました。でも台風が立て続けに日本に向かっています。想定外の雨・風に備えておいて欲しいものです。
 技術士合格者の方からのアドバイスを頂き、「口頭試験の注意事項」を一部修正しました。

 ポチも受験勉強から遠ざかること13年位ですし、現在の実情に疎くなっています。今までUpしている情報も、既に時代遅れのものもあり、修正が必要なのですが!!
 読者の方で、「ここをこのように修正すべき」というご意見がありましたら、遠慮なく教えてください。また、「この記事をUpしてください。」というのも大歓迎です。原稿ごと送ってください。
2018年8月9日(木)
産官学連携による「おふろ部」の取り組み
 このニュースは昨年暮れに読んだものですが、ポチには目新しい動きとして、ズ〜とUpしたい話と考えていたものでいた。
 私自身もそうだったのでよく解るのですが、「水道事業体は、とにかく広報が下手だ」と感じていました。産官学3者が連携し、しかも、広報は若者である学生さんが担ってくれるというニュースです。神戸市はしっかりしていますねー。需要が減るなかで、無駄使いではなく、何とか水需要を増やしたいと願っている水道事業体にとって、健康や美容をテーマにした水需要を掘り起こそうという試みです。全国に普及するといいですね。入浴は生活用水の40%を占める需要ですから。
2018年8月8日(水)
H29年度口頭試験体験例を一例追加
 8/5の書き込みは3月20日以来のUpということで、ポチも早く書き込まなくてはと焦りはありましたが、なかなか時間が取れなかったのが実情なのです。仕事とかその他優先させないといけない事項もありましたので。
 その間、何通か個人的なお悩みのメールも頂いています。このようなお困り事の相談に関しては、最優先で対応させていただいておりますので、「相談してみたい」と思われることがありましたら、あてにはせずに、聞いてみて下さい。期待に沿えるお答えができれば良いのですが。

 口頭試験の体験例をもう一点紹介させて頂きます。水道事業体の方ですが、試験官も水道事業体に関係されている方なのか、PPPのに関して、内容的にかなり突っ込まれた質問をされていますね。事業体関係者の受験生の方は参考にしてください。 
2018年8月5日(日)
H29年度口頭試験の体験例
 久しぶりの書き込みになります。昨年度の口頭試験の体験例を頂いておりますのに、Upすることが後手に回ってしまいまして、心苦しく思っておりました。今日、2例をUpさせて頂きました。受験生の方々、参考にしてください。

 7月上旬に岡山・広島・愛媛県に大被害をもたらした大豪雨に福山市も見舞われました。テレビにも出ましたため、多くの方々から、安否を気遣うメールや電話を頂きまして、恐縮しております。私も家も、大丈夫です。

 実は、豪雨時にはスイス(7/3〜10)に家内と遊びに行っていて、福山には居なかったのです。そのため、豪雨の大変さはよく解っていないのですが。豪雨後数日経った7/10の夕方に羽田に着き、夜遅くに福山に帰る手はずでしたので、結果として、岡山空港から福山まで車で帰れました。(前日まで車は通行止めで、この日から車が通行可能になったのだそうです)もし、広島空港発着としていたら、7/10に羽田→広島は欠航でしたし、尾道・三原・呉市が大惨事なので、帰れなかったでしょうし、車も当分乗って帰れなかったと思います。

 福山市はため池崩落やあちこちの山崩れによる道路破損に伴う漏水事故もありました。死者2名でした。
 今回の豪雨では、福山を流れる芦田川の本川及び支川の堤防決壊はありませんでしたが、東隣の岡山県倉敷市を流れる高梁川と西隣の沼田川は一部堤防の決壊を起こし、大きな氾濫被害を出しました。
 私の住む福山市松永地区(人口38,000人程度)は、尾道市と接している福山市の西部にあります。隣町である尾道市・三原市は大半の水量を広島県用水で受水しています。広島県用水取水場が水没し電気設備が使えなくなり、結果として2週間以上の断水となりました。@尾道市の住民が隣の松永地区に来て風呂に入ったり洗濯したり水を持ち帰ったこと、A他市からの需要増が生じて、福山市が節水要請のPRをしたところ、市民は「渇水なら節水要請も解るが、大雨の後の節水は何か異常が起きているのかも?」という疑心暗鬼な噂も立ち、松永地区住民が貯水に励んだこと、B松永地区で尾道市用県用水配水管と福山市配水管とを相互連絡している(私が辞める間際に、県と相互融通協定を行い、施工したものです。)ため、緊急時の用水供給を行ったこと、C漏水事故でやや需要が増えたことで、21500t/日の加圧地区である松永用配水池が空っぽになり、水圧不足騒ぎが起きました。
 私にも個人的に町民から問い合わせが多くあり、技術管理者と連絡を取りながら、市と統一した返答を行いました。

 福山市の主力浄水場である中津原浄水場前の堤防も越流まで1mを切る高さの洪水位だったそうで、その後幹部から、「もし堤防決壊して浄水場が水浸しになったら、どういう被害が想定されますか?注意すべきことは何でしょう?」と問われました。日曜日(7/29)に国交省福山工事事務所の副所長と話していても、「越流による国交省関連設備の長期使用不能が問題視されている」と述べていました。

 実は、このクラスの大豪雨は平成9年の7月頃にも起こっているのだそうです。この時、私は中津原浄水場長として管理職になった年でした。平成6年は西日本大渇水、平成7〜8年も渇水でして、平成8年9月に芦田川河口堰貯水で開催されるアジア大会のボート競技が危ぶまれたこともありました。平成9年初めに6000万トンの貯水量を誇る八田原ダムが上流に完成しましたが、数年続いている渇水が続いていて、ダムの満水試験が出来ない状況にありました。しかし、6月末か7月上旬に大豪雨が発生し、一瞬にして八田原ダムが満水となり、完成式を迎えられたことを思い出しました。あの時はダム上流の降雨を6000万トン容量のダムで食い止めてくれたので、大雨被害も感じられなかったのです。今回は、ダムの利水容量はほぼ満水でしたのでしょうから、治水容量分しか溜めることができず、堤防を超えそうな水が下流に流れてきて、下流市民に恐怖をもたらしたものと思います。堤防が決壊しなかったので、福山市の各浄水場は無事でした。

 現役の水道事業体職員の方や水道事業を支えて頂いている各種企業や管工事組合の方々にとっては大変な時代になってきたことと思います。私は水道局を辞めていて良かったなとつくづく思います。(笑い)
 
 関係者の皆様、大変でしょうが頑張ってください。 
2018年3月20日(火)
老朽地下配管のメンテナンス義務付け
 日経新聞に載っていたニュースから、老朽配管による道路陥没事故が相次いでいるため、「老朽地下配管のメンテナンス義務付け」を載せました。老朽管の更新はなかなか進んでいないとの厚労省の指摘も数年続いていますが、なかなか進んでいないのも実情です。「国交省のメンテ義務付けは、厚労省とタッグを組まれているのかな」とも、ポチは思いましたが、いづれにしても、老朽施設の更新は安全・安定の持続には欠かせない義務でもありますので、更新事業の進展が図られるなら好ましいですね。水道事業体にとっては、技術の研鑽と料金値上げの実行が不可欠の課題となるでしょうが。更新コストは巨額なものになるでしょうね。

 紙おむつや電気自動車向けの需要が急増して、水道水のpH調整用の苛性ソーダの品不足が続いているそうですね。水道事業体は年間16000tの苛性ソーダを使っているようです。2018年3月時点での国内相場は前年同期と比較して5割ほど高い80円/Kgだとか!下水道でも多く使われているのでしょうから、上下水道局にとっては頭の痛いニュースでしょうね。
2018年2月17日(土)
メダカのバイオアッセイ+臭いセンサー
 2015年頃ご紹介しました「メダカのバイオアッセイ」の続編で、異臭味を感知できるセンサー(半導体?)を開発されたというニュースです。

 この数年、異常気象による原水のカビ臭が問題となっています。毒物に敏感なメダカですが、臭気に関する特別な行動はしないようです。魚には頼れないので、飲酒運転撲滅のためのアルコール検知器のようなセンサーを考えられました。賢いですね!!民の技術力による新しい技術がどんどん開発されていますね。
2018年2月16日(金)
「現場へ行かない工事検査手法」をUpDate
 東京水道サービスが工事の検査・確認の効率化を目的に、給水管分岐工事の検査や漏水修繕、配水管工事における確認業務を、現場に行かずに確認・指導できるシステムを開発しました。2月13日にUpしましたが、内容的に補足し代えています。
 
 職員の減少、広域化での業務の効率化に役立つ技術だと思うのですが。
2018年2月15日(木)
音声コードを印字した検針票
 「障害者差別解消法(障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律)」が2016.4.1から施行されましたが、社会インフラすべての個人情報について、視覚障害のある人が情報を読めないという課題があります。

  北海道の長幌上水道企業団は水道使用量の検針票に、視覚障害者向けサービスとして、2017年8月から、検針用ハンディターミナルに音声コード作成ソフトを組み込み、検針票に音声コードを印字します。音声コードの位置は用紙の下部に半円の切り欠きを入れ、その切り欠きの上に印字することで、目に不自由な人が音声コードを探しやすくしています。利用者はコードをスマホカメラで撮影し、音声で内容を聞き取ることができます。
2018年2月14日(水)
「民間による水道事業への小水力発電設置・運営事業」のUpDate
 「民間による水道事業への小水力発電設置・運営事業」の内容を少し付け加えました。そして、分野を「知っとこニュース」から「給配水の新技術」に移しました。未利用の余剰圧力をお持ちの水道事業体にとっては、おいしい話かもしれません。

 このシステムを長岡京市が導入しました。(2018.2.16UpDate)
2018年2月11日(日)
災害応援隊のための中継施設提供可能地リスト
 地震、台風、大風、豪雨等、自然災害の脅威が毎年のように水道事業体の持続を脅かすようになりました。
 このような状況を受けて、日本水道協会関東地方支部では「中継施設リスト」(中継施設提供可能報告書)を作成しました。リストには、施設名、住所、アクセス(最寄りの高速道路IC名とそこからの距離)、駐車可能台数、施設概要(広さ・床の材質・寝具類の有無・シャワーの有無・連絡先)を記載しています。
 これにより、応援隊の活動もよりスムーズになるのではないかと思います。日本中での整備も期待したいものです。

 2月になって、貯めに溜めた水道関連新聞整理作業を始めましたが。やっと7〜9月分のチェックが完了しました。知人から、Upが少ないためか、最近のニュースをpdfで送ってもらいましたが、「まだ、昨年の情報整理の最中なんだよ。」と誤ったことがあります。今、精力的に情報整理し、Upに励んでいます。(笑い)
2018年2月9日(金)
「香川県内一水道へ」をUpDate
 「香川県内一水道へ」を書き換えました。

 H29年8月に香川県と8市8町が、「水道事業等の統合に関する基本協定書」に署名し、香川県広域企業団が誕生したためです。平成30年4月の事業開始を目指しています。香川県広域企業団の本部は高松市に置きます。

 全国的に広域化、共同化、官民連携が盛んになってきていますね。それだけ、市町村単独での水道事業の経営が難しくなっているということなのでしょう。
2018年2月8日(木)
北奥羽地区水道事業協議会の共同化の取り組み
 「共同化」の続編となりますが、旧南部藩の領域になるのでしょうか、岩手県北部と青森県南部の21事業体や管工事組合・関連企業・団体で構成する「北奥羽地区水道事業協議会」の水道事業の持続に向けた「共同化」の取り組みをUpDateしました。

 八戸圏域水道企業団は、中国地方に住んでいるポチが、現役のころから付き合いのある人がいる、関東以北の水道事業体の中では数少ない事業体の一つです。
 企業に入って8年経とうとしていますが、特に、北東北の方々には、ポチは大変良くして頂いています。大好きな地域の一つです。この地域は、少子高齢化の先進地域とも言え、水道事業の存続には大変努力をされている所でもあります。

 「広域化」は言うは易しいけれど、実施するとなると、市町の事情も複雑に絡んで、なかなかうまく進めにくいテーマでもあります。
 事業の共同化は、困難で解決すべき様々な課題は多いのだけれど、「立ち止まらずに、今できることから進めよう」という取り組みです。この取り組みを成功させるには、地域のキーとなる事業体の果たす役割が非常に大きいと思います。この点、八戸さんの取り組み姿勢は立派ですねー!!
 地域のキーとなれる事業体は、現時点では、ハッキリしていると思います。その事業体で活躍されている職員の方にエールを送りたいと思います。

<追伸>
 今回のように、UpDateが必要と思われる記事もちょくちょく目に付くのですが、なかなか手が回らなくて、申し訳ありません。気が付き次第、少しづつ手直ししていきます。
2018年2月6日(火)
水道メーターによる高齢者見守り
 長野県企業局、坂城町、東京計器の3者が、毎日使用する水道の使用状況から、一人暮らしの高齢者などの見守りを行っているという話です。県、町が高齢者に補助金を出して、一人暮らしの高齢者が、システムを通じて安全で安心して暮らせ、、家族や近所との付き合いがより深くなるようにという構想の下に始まった制度だそうです。少子高齢化が叫ばれていますが、生まれ育った土地に愛着は強いものです。立派な政策ですねー。

 最近テレビでも宣伝が流れているようですね。世間の流れに疎いなー!
2018年2月5日(月)
熊本市の災害時井戸水提供協定
 熊本市の「熊本市の災害時井戸水提供協定」を取り上げました。熊本地震では断水被害も深刻でしたが、熊本市は全水源量を地下水に頼る地下水の豊富な地域です。地震時に井戸が頼りになることは、東日本大震災でも言われていましたが、大規模取水を行っている事業者に災害時の救援をお願いするルールつくりとして注目する出来事だと思いました。
2018年2月4日(日)
鳴門市・北島町の浄水場共同化
 昨日に続いて、「持続」の話題です。

 徳島県鳴門市と北島町は老朽化したそれぞれの浄水場を統合し、共同で更新や運転・維持管理を行います。広域化に関しては、事業体ごとにいろいろな事情があると思いますが、「安全」「安心」「持続」を継続することを最優先に、できる範囲で水道事業の効率化、高性能化を図って欲しいものです。 
2018年2月3日(土)
奈良県川西町の県用水受水に伴う直結給水
 「持続」に関する話題として、「町営水道が県水道の持つ直圧エネルギー(水圧)を利用して配水する「直結給水」に切り替え」というニュースです。
 県営水道を受水する場合、直圧給水されているケースもありますが、大抵は受水槽で一旦受水し(受水槽で大気開放するため、受水地点の位置エネルギーの損失が生じる)、それをポンプ加圧して配水するケースであろうと思います。給水での3階以上給水が普及している中で、水道事業体間でもこのような動きがあることは好ましいことだと思います。

 2月3日18時時点で気が付いたのですが、「持続を可能とするためには」の内容の書き換えがうまくいってない(このサイトのデータをうまくサーバーに送れていない)のではないかと思います。今のところ原因がわからないのですが。データ量が多いせいかなー??申し訳ありません(陳謝)

 2月3日18時20分:データが送れました。安心!!・・・でも訳が分からないなー??
2018年2月2日(金)
水管橋架替工法「NSフリースパン水管橋」
 管路更新技術として、水管橋架替工法「NSフリースパン水管橋」が目につきました。新しい民間技術により、どんどん便利なものが登場してきますね。コストがいかほどのものかはよくわからないのですけれどネ。
 このメーカーは、この工法が短期間施工できることから、「河川氾濫による応急仮設や漏水事故時の緊急対応のも活用できる」と言っています。「これだけの製品を、発注してすぐ手に入れることができるものなのでしょうか?」とポチは思いましたが。
 ともあれ、メーカーの得意な分野を生かして、便利で安い優れた製品がどんどん出てくることを期待したいものです。
2018年2月1日(木)
鹿児島市の浄水場降灰対策
 白根山の噴火が話題になっています。噴火もそうですが、台風、地震、大風、大雨、日照り等、ここのところの自然災害の脅威には事業体の皆様や企業の皆様が困られていることと思います。ポチも最近では自然界の猛威に関する話題はほとんど取り上げていません。常識のように起こるものと考えているのは、ポチだけでしょうか?

 今日取り上げさせていただきました話題は、桜島の噴火で悩まれている鹿児島市の噴火による降灰対策についてです。対策として、沈殿池やろ過池に覆蓋を付けるのですが、鹿児島市の工夫には、被災地ならではの「なるほどなー」と思えるものがありました。よく考えておられます。

 沈殿池やろ過池の覆蓋はここ10年来、藻類の繁殖対策・テロ対策・落ち葉対策等で採用されていますが、降灰で悩まれている事業体があるとは思いませんでした。日本は広いですねー。
2018年1月12日(金)
上下水道監視制御システムのサイバーセキュリティ対策
 ICTの中に、新たに「2.セキュリティ対策」を追加しました。

 第一弾として、日立の監視制御システムにおけるサイバーセキュリティ対策をご紹介します。IoTが叫ばれていまして、水道界も広域化が進展しています。単独事業体で運営を行っていた私の時代では、水道監視制御システムは独立していて、他者からの介入の安全が保たれていましたが、すべてのモノをつなげるIoTで運営していく時代では、サイバー攻撃や情報漏えいリスクからいかに安全を担保するかが重要となってきます。一つの参考として読んでください。
2018年1月10日(水)
「管路更新の技術(SDF工法)」を新設
 新たに「管路更新の技術」を設けました。

 昨日に続き、昨年7月の新聞ニュースですが、 SDF工法を紹介します。SDF工法はは,既設経年管を再利用したステンレス・フレキ管による開削工事が困難な場所での水道管路の更新・耐震化を可能とした工法です。「インフラメンテナンス賞」の厚生労働大臣賞を受けたものです。m当たりの単価は解りませんが、面白い工法だと思いました。
2018年1月9日(火)
「JR東海の地下水採取工事差し止め裁判で摂津市が敗訴」を追加改定
 明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。戌年のお正月はどうでしたか。ワンダフルな年であればよいですね。

 ポチは、1月6日に、地元管工事業者の配管技能士受験生に受験講習会の講師をし、6時間喋り捲りまくりました。おかげで、やや疲れ気味です。明日は、事業体への新年ご挨拶に行きます。やっと仕事の始動って感じです。

 今年は、「HPの書き込みを増やさなくては」と思っていまして、昨日(1/8)は、昨年7月から溜めている水道関連新聞を7月分だけ読み終えました。その中で見つけたニュース(古いのですが)が「JR東海の地下水採取工事差し止め裁判で摂津市が敗訴」で、二審(大阪高裁)でも、判決内容は違いますが、摂津市の言い分が認められなかったことです。「地下水は公共性が高いもの」と水循環基本法では定義されていますが、公のものとしての運用がされるのは難しいですね。
2017年12月25日(月)
配管(建築配管作業)技能検定テキスト
 配管技能士2級用材料取の試験問題解説テキスト(H28年度版)がようやく出来上がりました。参考にしてください。

 ポチは一昨年に職業訓練校の講師を辞めました。今年はH28年度版を製作する予定ではなかったのですが、よんどころない事情により、試験ま近になって急きょ作成することになりました。来年度はしないかもしれません。受験を希望される方のお力になれれば幸いです。
2017年12月11日(月)
H28年度配管技能士学科試験の解説
 遅くなりましたが、H28年度技能検定2級配管 学科試験問題(建築配管作業)の解説書がやっと出来上がりました。同時に、G00(H16〜28年までの学科試験問題厳選集)もできました。良ければ参考にしてください。
 製図問題の解説書に関してはもう少し時間をください。

 ポチのPCが壊れまして、現在は、家内のパソコンに機能を移し替えて記述を始めました。この間、奇妙なフィッシングみたいな英語版の得体のしれないソフトが2つも紛れ込み、昨日、ヤマダ電機で削除してもらいました。googleそっくりのページ表記なのですが、怖いですね。ウィルスでなくて良かったです。年寄りには住みにくい環境となっています。(笑い)
2017年10月28日(土)
H28年度口頭試験例
 「お久しぶりです」なんて言ったら叱られそうですが、ご無沙汰しております。

 10月25日〜27日にかけては、高松市で開催されました日水協総会・研究発表会に行ってました。日水協の全国総会の雰囲気は良いですねー。私は大好きです。讃岐うどんもおいしかったです。

 私は、福山市を退職して民間企業人になって8年目です。企業人になって初めての全国総会は四国松山でしたので、何と総会が一巡したことになります。ポチも仕事上、全国的に行かせてもらっていますので、中四国以外の方々とも知り合いの方が多くなりました。
 今回の研究発表会の発表者は最高数と伺いましたが、一部では、「水道業界が元気でなくなってきている」と心配されている声もありました。でも、若い方の発表前の緊張された面持をみますと、「これからの水道界を宜しくお願いします。」と言う気持ちになります。
 私も年老いてきました。同級生で昨年度末に水道界を去った方の「ご苦労さん会」を催してあげました。私が若いころから存じ上げている面々も、私と同じく年を取ってきてまして、私より年配の方々がだんだんと少なくなっていくのを感じます。お役に立てる範囲で頑張ってみたいとは思いますが、いつまで続きますことやら!

 また、会場で久々に会った方や読者の方から、「最近HPのUpが無いけど何してんだ!」というお叱りも多く受けていまして、恐縮しています。全国総会から帰ってすぐに書いたのが、春には頂いておりました口頭試験の体験例です。総監部門と水道及び工業用水道科目の2例をUpさせて頂きました、受験生の皆様の参考になれば幸いです。

 9月〜11月は仕事が詰まっていまして、結果的にHPのUpが先送りになってしまっていますが、精一杯頑張りますので、今後もよろしくお願い致します。

疎遠を陳謝
2017年7月21日(金)
宮城県企業局による「みやぎ型管理運営方式」
 コンセッション事例として、最近、話題に上っています宮城県企業局による「みやぎ型管理運営方式」をまとめてみました。

 広域連携や官民連携の具体化がかなりのスピードで進んでいますね。国の後押しも強く、この流れは続きますね。
2017年7月18日(火)
水道料金の時効延長と法定利率の引き下げ
 7月になって一部地域に集中する豪雨が各地で頻発していますね。水道事業体を含む行政の方々の苦労は大変なものとお察しいたします。

 技術士試験にはあまり関係ないかも知れませんが、通常国会で成立、交付された改正民法における水道事業の影響についてまとめてみました。時効の延長により債権の取り立て期間が長くなります。また、違約金等の取り立て利率が5%から3%に下がり、3年周期の利率見直しとなります。
 水道料金の時効延長と法定利率の引き下げの内容ですが、取り立て期間は長くなり大変でしょうけれど、公平公正な水道行政の実現に頑張ってください。、
2017年7月17日(月)
水道事業の代替執行
 長野県企業局は小規模簡水を経営する天龍村の配水管布設工事に関して代替執行を行います。

 天龍村は給水人口は1300人、老年人口が6割と県内で最も高く、大部分の地区が管路耐震化率0%です。H26年11月施行の改正地方自治法で創設された事務の代替執行制度を活用し、2017年4月から天龍村の鶯巣簡易水道における管路更新事業の支援をするというニュースです。長野県は豪雨災害等自然災害が多発する中で、緊急救援活動のノウハウを得る目的もあるとのことです。

 併せて、「持続を可能とするために」の中に、「11)水道事業体への支援」を独立させました。独自では効率的な水道運営が難しい小規模水道事業体への支援の輪が広まっていますね。時代が求めている方向だと思います。
2017年7月16日(日)
民間による水道事業への小水力発電設置・運営事業
 ダイキン工業が水道管に設置するマイクロ(小)水力発電システムを設計・施工管理・設置し、用地等提供費等として、売電利益の一部を水道事業体に還元してくれますよというニュースです。

 ポチは、水道事業に対する小水力発電事業は、有効な設置個所(実際使用していない有効水頭がある箇所)が少ないうえ、発電システムが高価でなかなか普及が進んでいない事業と思っています。噂なので真偽は不明ですが、「発電システムを設置はしたものの思ったような発電ができていないというケースがある」という話もありました。小水力発電設備に関する技術力を持っている水道事業体も少ないのではと思います。環境対策に貢献したいという水道事業体なら利益は二の次で良いと思いますが、ある程度のの利益を追求したい事業体にとっては、なかなか実施に踏み切れない事業ではないかとも思います。

 このニュースは、ダイキン工業が責任をもって設計・施工・運用をしてくれ、契約により利益を保証してくれるものらしく、水道事業体にとってはおいしいニュースなのではないかと思い載せました。
2017年7月15日(土)
鋼・コンクリート構造物の劣化対策材料
 水道事業体では水道施設の老朽化対策が課題となっています。アセットマネジメントに基づく施設の更新が着実に行えれば申し分ないのですが、資金調達を含む施設の更新はあまり進んでいないのが現状でしょうし、そのための広域化や官民連携が模索されています。 劣化が目立ちだした鋼構造物やコンクリート構造物をコストをあまりかけずに補修、長寿命化していく方策をどの事業体でもお考えのことと思います。
 今回は積水化学工業の3つの製品について記事が載っていましたのをご紹介します。
 ポチは水道構造物の補修、特に塩素を含んだ水に接している水道施設内面の劣化補修の難しさに現役時代は苦労した思い出があります。エポキシ系塗料は塗装面が良く乾いていないと付着性や塗装後の品質保証が難しい面がありました。このため、コンクリート構造物の水に接触する内面はコンクリート被りを厚くすることで対応すべきと言う考え方を持っています。
 3つの製品の一つは湿潤面でも施工可能なひび割れ補修材です。記事の通りの性能ならば、うれしい製品でしょうね。鋼構造物のコンクリート接触面や土中部の腐食対応できるシートも面白いなと思いました。これから発売するものらしく、実力は未定ですが、このような製品開発が進んできて欲しいものだと思います。
2017年7月10日(月)
上水道のコンセッション
 7月の福岡・大分を襲った豪雨は凄まじかったですね。救援に行った者から、「熱中症になりそうなくらいムシムシして暑い。日焼け止めローションが欲しい。」と言っているとの話を聞きました。被災された方も救援活動に励んでおられる方も暑さに負けず頑張って欲しいものです。ご苦労様です。

 「上水道のコンセッション」についてまとめてみました。ポチのような事業に携わっていない者にとって、解りずらいテーマです。何とか歯を食いしばって理解に努めまとめたつもりですが。・・・・もう一つかなー!
 正しいかどうかは解りませんが、民営化の加速(コンセッションの実行)はアベノミクスの主要テーマの一つとして動いている感じで、後には引き返せない国策という感じですねー。

 試験がすぐそこに迫っているのにうまくまとめきれずに歯がゆい気持ちです。
2017年7月6日(木)
工業用水道のコンセッション
 7/5〜6にかけて、九州や山陰地方に豪雨があり、関係者の皆様は大変な状況でおありのことと思います。私の住んでいる福山市も7/5朝豪雨があり、全国版のニュースにも浸水状況が出たのでしょう、関東地方の水道関係の知人が「何か必要なものがあれば言ってくれ。送るよ!」という電話を頂戴しました。有り難かったですね。幸いポチの家付近は、道路の冠水はあったものの、市役所の素早い対応で、床下浸水までは至らず、自動車を少し高い所に移動した程度で済みました。

 7/16〜17が技術士試験だというのに、試験予想している水道法関連の記事をまとめることができず、申し訳ありません。皆さま、何とか準備をしておいて欲しいと思っています。
 まとめやすいテーマと言っては語弊があるかも知れませんが、「工業用水道のコンセッション」について、改正点をまとめてみました。参考にしてください。・・・試験に出るかどうかはともかく、コンセッションについては気になっているんですよね!!

 それから、昨日(7/5)は、6/30にUPしました「東京都・横浜市・川崎市による事業体への支援」の内容を若干補足しています。 
2017年6月30日(金)
東京都・横浜市・川崎市による事業体への支援
 東京都・横浜市・川崎市のような大規模水道事業体による中小事業体への水道事業持続のための支援活動に関するニュースです。
 水道技術・ノウハウで日本の水道界を牽引している代表的事業体の代表格である3事業体が連携して運営維持に困っている事業体に手を貸してもらえるという動きですが、政令都市・中核都市等地域を代表する事業体が連携を取りながら、関東地方に限らず全国の中小事業体の悩みに対する解決の糸口や手助けをして頂ければありがたいですね。
 こうであってこその水道一家でしょう。
2017年6月26日(月)
山間部の遠隔水道検針技術と自動検針用低消費電力の無線技術
 官民連携に関する民間技術の期待として、自動検針についての話題を二つ紹介します。

「山間部の遠隔水道検針技術」は通信が届きにくい山間部の自動検針を目指した技術です。山間部に点在する小規模集落の水道管理は維持管理費がネックとなります。その点の解決方法の一助となれば良いですね。

「自動検針用低消費電力の無線技術」はスマートメーターによる自動検針が普及しつつありますが、消費電力を抑えた無線技術により、メーター内の端末電池の寿命を長くしようという試みです。維持管理費の低減に役立ちそうですね。 
2017年6月25日(日)
東京水道災害救援隊と水道用ポリエチレン二層管3種
 渇水の様相を呈していましたが、一転して昨日から大雨です。九州等豪雨災害は無かったのでしょうか?異常気象と言う言葉を聞かなくなって数年でしょうが、豪雨・台風・大風・渇水等水道事業に携わっておられる方は大変だと思います。月並みですが、頑張ってくださいとしか言いようがありませんねー。

 雨のお陰で、6/24のカープは4回裏5対3で勝っていた試合がノーゲームとなりました。阪神ファンの方、良かったですねー。でも、今日は大瀬良の頑張りで阪神に連勝です。少し強すぎますかねー!!
 カープ女子のお陰でカープ人気はうなぎのぼりで、マツダスタジアムの入場券が手に入りません。万年下位の頃が嘘みたいな話です。(笑顔)

 東京都水道局の災害救援隊の話題は大東京の水道事業者と管工事業者が全国の被災者を支援できるよう組織造りをした話です。応急対策・復旧対策の良い例ではないかと思います。参考にしてください。

 水道用ポリエチレン二層管3種はポチが福山市で初めてポリ管を使い始めた際、給水装置に承認したのが二層管でした。当時は融着ではなかったので、耐震管としては認められませんでしたが、安いし、太陽光に当たっても腐食しにくいなど、給水装置材料としては優れているものと思っていました。今回、融着仕様で登場しました。耐震性のある給水装置として幅広く採用されるかもしれませんね。
2017年6月24日(土)
災害時給水協力貯水槽認定制度と貯水機能付給水管
 災害発生による断水時の応急対策として、ビルや企業の貯水槽を活用する横浜市の災害時給水協力貯水槽認定制度と貯水機能を持たないため断水時の給水機能のない直結給水システム用の貯水機能付給水管を扱いました。
2017年6月12日(月)
H29年度の技術士2次試験の予想
 長期間HPを更新できなくて申し訳なく思っています。仕事が超混んでいまして中々じっくりと考える時間が取れないのです。現在予想問題の資料作りをしていますが、試験が迫ってきていますので、今日時点での予想を前もって書いてみます。今後、内容を変えるかもしれませんがご容赦ください。

<予想>
 日本水道新聞と水道産業新聞の2016年の10大ニュースを見ますと以下のものが目につきました。
@ 水道基盤強化策
 ・水道法改正
 ・認可権限の都道府県への移譲
 ・広域連携
 ・コンセッションの検討(官民連携の推進)
A 自然災害の多様化
 ・熊本地震
 ・渇水(利根川、吉野川)
 ・西日本寒波
 ・台風・豪雨・落雷被害

 大きく分けると「水道基盤強化策」と「自然災害の多様化」に分けられますが、技術士試験のテーマとして最も注目すべきは「水道法改正により水道事業はどのように変わっていくのだろうか」と言う点ではないかと思います。「水道の計画的な整備」から「水道の基盤強化」に変更されたわけですが、個別の改定ポイント(適切な資産管理、適切な料金改定、広域連携、官民連携、指定給水工事事業者制度の改善)とそれぞれのポイントの水道法を変えざるを得なくなった背景については答えられなくてはなりませんよ。ポイント全てを問われるのではなくて、その中の1ポイントだけを集中して問われるかもしれません。水道法の改正に関しては、後日まとめるつもりなので少しお待ちください。

 「自然対策の多様化」では、地震、渇水、凍結被害、豪雨、落雷と多岐にわたった被害が出ています。悲惨さでは熊本地震でしょうけれど、「自然災害が過酷化・多様化していくことを踏まえ、(すべての災害に対して完全に対応することは困難という認識から)応急対策、復旧対策に関して、日頃からのあるべき対応策」が聞かれるのではないかと推測します。昨今の自然災害の脅威(温暖化の進展)に対する受験者の心構え(感じ方)と、平時から、どういう点を対応策として心がけておくべきか(近隣水道事業体や管工事組合等人材対応の連携手法、緊急時の水道資材等材料の備蓄等の在り方、管路情報等必要データの分散化等)が問われるのかなと感じています。

・・・外れたら御免なさい。とりあえず、頑張ってくださいね。
2017年3月2日(木)
技術士二次試験はどうでしたでしょうか
 技術士2次試験の合格発表がありましたね。

 めでたく合格なされた方々、おめでとうございます。また、運悪く不合格となられました方は、申し訳ありませんが、もう一年、ポチとお付き合い願います。

 めでたく合格された方に、余計なお節介なのですが、心に留めておいて欲しいことがあります。
 ついつい喜びが表に出てしまったり、自信に溢れるあまり、つい横柄な態度になってしまっていた・・・など、合格後、「態度が大きくなったな」などと批判されて、悩まれる方がおられます。

 技術士試験に合格したことは大いに誇りに思って欲しいし、今後、自信を持って仕事に臨んで頂きたいと思っています。

 しかし、技術士試験に合格したことは、「一定程度の技術的知識とある程度の経験を踏まえた知見を、自分が持っていることを社会で証明された一事象」にすぎないということも頭に入れておいて欲しいのです。技術面ではまだまだ高い所を目指さなくてはなりませんし、合格した今が頂点であっては、今後の人生はたかが知れています。今後、より大きな仕事を成し遂げるためには、多くの技術者に自分が目指す方向性を理解していただき、その方向に向かって皆が一つになって大きな力を発揮してくれなければ、成就することはできません。
 「あいつ、技術士を取って一皮むけたなー」って褒めてもらえるよう、今後も精進に励んで頂きたいものです。
・・・・・お節介でした!!
2017年2月2日(木)
ピストン汚泥濃縮装置
 汚泥シックナーでの汚泥濃縮効率が悪い(1%前後の濃縮率)場合、脱水機へ送る前段にピストン汚泥濃縮機を付属することによって濃縮効率を2倍ほどに引き上げられるという話です。
天日乾燥床は半分くらいの面積で済みますし、脱水機の場合は稼働時間を1/3程度に削減可能とうたっていますので、浄水場の事情によっては有益なシステムかも知れませんね。
2017年1月31日(火)
LSPフランジ結合補強具
 フランジ漏水の原因の一つとして、ボルトナットが均等に締め付けられていない片締めが原因の場合も多くあります。フランジパッキンの締め方は、4穴以上のフランジは対角線上に締めつけるのが原則です。施工の良し悪しは現場施工技能者の技量に左右されますが、片締めが起こっているかどうかは、施工管理上は見分けることが難しいのも事実です。

 フランジパッキンのゴム部に2本のOリングを取り付け、多少片締めとなっていても水漏れを起こしにくいパッキンの話です。

 一般的に、工事施工者の技術不足による水道管路施設の漏水事故は多数報告されています。高校過程までで水道工学を学ぶことはほとんどありませんので、従事者の知識や技量は入社した会社の研修能力の高さで雲泥の差が生じるものと思っています。このようなパッキンを開発されることは水道界にとって好ましいことですが、個々の技術に対してしっかりした知識を習得し、マニュアルに忠実な施工をお願いしたいものです。
2017年1月31日(火)
水抜栓の構造
 「寒冷地対策」の給水装置の項に「水抜栓の構造」を載せました。

 昨年の今頃(平成28年1月)、中四国・九州地方を寒波が襲い、屋外の散水栓などの給水管が凍結破壊する漏水事故が多発しました。北海道や東北地方などの寒冷地では不凍水栓が使われていますが、それ以外の地域でも寒冷期の凍結防止対策を考える必要があるかも知れないなと思い、構造図を載せました。北国では当たり前のように知られていることが、西日本の温暖地では知られていないんですよね。
2017年1月30日(月)
水需要減少対策
 「持続」の中に、「水需要減少対策」を追加しました。「福島市の水需要減少対策」を紹介します。

 需要減少の原因として、人口減少の他に、大口需要者の地下水への移行が危惧されています。膜ろ過設備や大深度ボーリング技術、高揚程の高性能なポンプシステムの登場で井戸の建造や利用が安価に行えるようになったことが大きな要因でしょう。
 人口が減る中で大口需要者を離さないためには、多少収入を減らしてでも水道を使い続けて頂き、地下水への切り替えによる大きな減少を防ごうとする対策です。また、個人の井戸水使用者が上水道に変更しやすくする制度も創設されています。

 気が付けば、「持続を可能にするために」は膨大なテキストになりましたねー。それだけ、日本中で取り組まなくてはいけない喫緊の課題なのでしょうし、受験生の皆様はこの分野の動向に目を離さないでほしいですね。
2017年1月29日(日)
高フラックス型中空糸膜
 クラレの開発した高Flux型親水性中空糸膜は除濁・除菌機能を損ねず、膜ろ過システムのろ過圧力を低減させました。限外ろ過(UF)に近い分離性能を持ちながら、精密ろ過(MF)並みの透水性を確保しています。
 また、濁度変動対策として、膜モジュールは、エレメント下部を固定せず濁質が排水しやすい片端フリー構造とし、エレメント中心部からろ過水を逆噴射したり、空気を噴出させることで、膜の洗浄効果を上げ、原水の濁度上昇にも対応できる画期的な膜処理システムです。
2017年1月26日(木)
フレームフロキュレータ
 水ingの開発した回転軸の無い、メンテ性の向上やコスト縮減が可能な新型フロキュレータを紹介します。
 「フレームフロキュレータ」と言って、攪拌性能を保ちながら、停止期間短縮を含めたメンテナンス性、コスト性の向上をもたらす優れたデザインとして、2016年度グッドデザイン賞に輝いた製品です。
2017年1月25日(水)
水道エネルギーマネジメント支援システム
 新しく「浄水関連新技術」というよもやま話を追加しました。

 最初の話題は「水道エネルギーマネジメント支援システム」です。浄水場の運転管理にコスト縮減が要求されるのは当然のことですが、安全・安定を優先するあまり、配水池の水位は常に満水に近く保つというのが運転管理者の考えだと思います。浄水場の事情(配水池容量が大きく、水源量にも余裕がある等)によってはある程度コストの縮減も許されると思いますが、その運用を自動的にシュミレートしてくれるシステムが登場しましたね。
2017年1月24日(火)
水道法改正の方向性
 かなり方向性がハッキリしてきたことだと思えますので、「水道法改正の方向性」のニュースをまとめてみました。「適切な資産管理の推進」「持続可能なサービスに見合う水道料金の設定」「広域連携の推進」「官民連携の推進」「指定給水工事事業者制度の改善」の5テーマです。

 「指定給水工事事業者制度の改善」については「やっとやって頂けるのかー」って感じがしています。この制度は出来て以来、水道界では問題続きの制度ではなかったかと思っています。ポチも国に対して改善要請や事業体独自の取組を展開してきましたが、小泉内閣の骨太の改革でしたかねー、「制度の主旨は良いので、運用に問題があるのだろう」となかなか取り合ってもらえなかった思い出があります。
2017年1月23日(月)
内閣府の上下水道コンセッション事業の推進に資する事業に関する支援事業
 コンセッション事業の推進が国主導で進められています。平成28年度「内閣府の上下水道コンセッション事業の推進に資する事業に関する支援事業」の第一次選考として、水道事業では、浜松市、伊豆の国市、宮城県、宮城県村田町、奈良市の5件の調査案件が国庫補助事業に採択されました。

 官民連携の選択肢の拡大が進むことは、民の活躍できる範囲が広がることに繋がります。水道事業を取り巻く環境も、人口減少時代を迎え、待ったなしで変化していっているように思えますね。

 トップページの左側を新しい形に編集しなおしたのですが、カウンターが隠れて表示されなくなりました。この他にもポチの思うようにホームページビルダーが動いてくれず、イライラしています。もう少しご辛抱願います。
2017年1月21日(土)
蓋設置型漏水監視装置を使った検針業務における漏水検知
 検針業務中に漏水発見を行える装置の話です。第一環境の開発した蓋設置型漏水監視装置を使った検針業務における漏水検知システムは一般市販はしないみたいですが、検針員が検診に行った際、その水道メーター付近で漏水が発生しているような振動音を漏水監視装置が感知した場合、LEDランプが点滅していて、検針員に知らせてくれるというシステムです。ICTを使って、漏水異常を感知した時点で、異常を通信してくれるものではないため、通信機能が無い分安くなるのかもしれません。感度の程は解りませんが、民による水道事業に参入が、新たな便利システムを考え出してくれた良い例だと思います。

 ICT(情報通信技術)に関して、新たな情報記載をしたわけではありませんが、内容的に整理してみました。

 ところで、最近、ポチも良くがっばているなーと思いません??
2017年1月20日(金)
官民連携手法
 持続に関して、官民連携手法に関する話題を取り上げました。

 厚生労働省の平成29年度予算にコンセッション方式を推進し易くするための税制改正措置が盛り込まれる話を中心に、官民連携手法をまとめてみました。コンセッション方式はまだ日本の水道界では取り上げられていない手法ですが、今後の官民連携を進めていく上で、国が期待する方向性なのでしょうね。水道事業は遠からず民の扱う事業となることでしょう。
2017年1月19日(木)
JR東海の地下水採取工事差し止め裁判で摂津市が敗訴
 ここのところ地下水に特化した書き込みが続いていますが、単なる偶然です。

 「水源地の保全と地下水専用問題」の中身ももう少し今風に書き換えなければならないところがありますが、おいおいということでご勘弁願います。
 
 高度成長時代、旧国鉄の地下水利用によって地盤沈下を引き起こした苦い経験がある地域ですが、1億円にも上る水道費の節約策なのでしょうが、JR東海の地下水利用行為に摂津市が待ったをかけて、裁判になっている事案の続編です。
 
 大阪地裁による第一審
は、「開発行為が地盤沈下を起こすかどうか」「地下水の管理のあり方」には触れず、摂津市とJR東海で交わしている地下水を利用しないとの覚書は、摂津市内の範囲で有効であり、茨木市にあたる敷地内井戸掘削工事には無効とのことでした。
 地下水は公共の財産であり、管理のあり方が問われている昨今の状況に待ったをかける判決のように思えました。
 
2017年1月16日(月)
東京都の水源林管理計画
 昨日に引き続き、「水源地の保全と地下水専用問題」に「東京都の水源林管理計画」を載せました。東京都の多摩川上流域での水源管理計画は進んでいますね。

 「よもやま話」のレイアウトを分野別に集約してみました。チェックが十分ではないので、うまく動かないかもしれませんが、おいおい手を加えていくつもりです。今日は訂正したファイルの転送がうまくいかなくて、苦労しています。(困りましたね!)
2017年1月15日(日)
「水源地の保全と地下水専用問題」に「地下水使いすぎ懸念」を追加
 あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。・・・という正月の挨拶を早くしたかったのですが、記事を一つくらいはUpしないとと思いまして、少し遅くなりました。

 昨年は、夏頃から体調を崩しまして、今も完全ではないのですが、今年は、昨年のようにご無沙汰ばかりしてはおられないなという気持ちで頑張ってまいりたいと思っています。何人かの読者の方々から、Upが少ないですよとおしかりを頂戴もしています。・・・頑張ります!!

 年初めのテーマは「地下水」を取り上げました。世界中で地下水の枯渇化が進んでいるのではないかという話です。
 日本は高度成長期に工場等の地下水揚水により、関東地方等で、地盤沈下が問題となりました。工業用水が盛んになったのも、その背景があると思います。
 東日本大震災後に、防災用井戸の設置が盛んになり、また、ミネラルウォーターの売れ行きが伸びてきたために、地下水の利用が多くなってきたのでしょう。地下水は地域の条件によって涵養量が違うので、地域比較することはふさわしくありませんが、地下水を国民共有の財産として、地下水の実態に目配りしながら適切に使用管理して欲しいものです。
2016年12月12日(月)
平成27年度 技能検定 2級 実技試験(ペーパーテスト)問題の解説
 配管技能検定受験予定の皆様、遅くなりましたが、「平成27年度 実技試験(ペーパーテスト)の解説書」の販売にこじつけました。参考にしていただければ、幸いです。

 平成27年度の実技試験は平成26年度のに比較しますと、給水設備が少し簡単になってますね。昨年のはやたら面倒くさかった問題ですが、今年のは、易しくなっています。排水設備に耐熱性VP(HTVP)を使用したのが目新しいと思います。試験問題の内容が、より実態の建築設備に近くなったのではないでしょうか。問題自体は解答時間的には良くなったのではと思います。
2016年12月8日(木)
「H27年度 配管技能士技術検定学科試験 解説書」の販売開始
 今年の夏ごろから体調を崩しまして絶不調の状況を引きずりながら、師走を迎えています。あれもしなくては、これもしなくてはと、締め切り時間に追われている毎日を過ごしています。無理の効かない歳になったのでしょうね。若く元気であった頃の仕事をこなすイメージが残っているために、なかなか仕事が捗らない自分にイライラしています。

 遅くなりましたが、まず、建築配管技能士検定用 「平成27年度 技能検定 2級 配管 学科試験問題(建築配管作業)の解説」を作成しました。併せて、「2級及び3級建築配管技能士 学科試験308問題と解答及び解説(Vr.16-12)」も改訂しました。参考にしていただければ幸いです。

 こんな事情で、技術士関連のニュースUpも大幅に遅れています。いつ頃、時間が取れるのかは見通しがつかないのですが、頑張りますので、見捨てないで下さいね。
2016年10月13日(木)
凝集不良を早期に発見するフロック監視システム
 超、お久しぶりです。100日ぶり位ですね。

 ポチは、8月頃から下痢が続き体調が悪く、2Kgほど痩せました。主治医の勧めで10/21〜22に人間ドックに入り、チェックしてもらおうと思っています。人間ドックは毎年3月に受けているのですが、今回は急遽受けることにしました。歳なのかなー!

 忙しかったこともありまして、何点か皆様にお伝えしたいニュースはあるのですけれど。また、口頭試験が近づいていますので、その関連の情報も書かなくてはと焦ってはいるのです。

 今回は、ここ数年問題になっている、突然の豪雨などによる水源濁度の急上昇などに効果的な製品ではないかと思うものを挙げてみました。昨今は浄水場管理を民間委託されることが多く、あまり実務経験のない職員に頼らざるを得ない事業体には関心をお持ちになるテーマではないかと思っています。一読ください!
2016年7月13日(水)
指定給水装置工事事業者制度の見直し
 試験真近かになって申し訳ありません。急遽、「指定給水装置工事事業者制度の見直し」をUpしました。

 ある読者の方にメールした際、「HPにUpはしていませんが、1点(見出しのこと)気になっているテーマがるのです。」と書いたところ、「それは、気に留めておいた方が良いと思います」という返事をいただきまして、それなら、「急遽にはなるんだがUpだけしておこうか」という訳で、書きました。

 こうなったら、出て欲しいですねー。

 このテーマは、ポチが現役の時に出された、国が定めた規制緩和策の一つです。問題点については、ポチが経験したことを率直に書いてみましたが、今でも、事業体の窓口担当の方は困られておられることと思います。少しでもお客様の苦情がなくなればと願っています。
2016年7月4日(月)
水質異常時における摂取制限を伴う給水継続の考え方
 ここのところ毎日データ整理に勤しんでいます。

 今日のテーマ「水質異常時における摂取制限を伴う給水継続の考え方」も、ポチが気になっているニュースの1つなのです。「H28年度筆記試験の参考資料」とは別の、「知っとこニュース」に載せましたが、試験対策として知っておいて欲しい項目だと思っています。
2016年7月3日(日)
H28年度筆記試験の参考資料に「2015水道界10大ニュース」を追加
 H28年度筆記試験の参考資料に「2015 水道界10大ニュース」を追加しました。
 内容は、
 @「持続」の充実に関すること
 A水資源の保全
 B地震・災害対策 
が目立っているように思えるのですが、皆様はどうお感じになられますか?
 Aでは、「地下水は誰のもの?」というテーマが気になります。筆記試験では出ないと思いますが、口頭試験では意見を聞かれる可能性はありますねー。
2016年7月2日(土)
平成28年度筆記試験の参考資料
 今年は勉強不足で筆記試験の予想はできません。何も書かないのも申し訳ありませんので、「参考資料」として、6月10日に発表した「水道事業基盤強化策」と「水道施設の強靭化=水道施設は予防保全の時代」を載せました。ついでに、ポチが感じている出そうなポイントを3点ほど書いてみました。参考になれば幸いですが、この一年間、勉強不足のため、あまりあてにはしないでくださいね。
 HPにUpしようと、半年間程度の新聞記事の切り抜きは手元にあるのです。間に合いそうなら、Upしようと思っています。あてにしないで、たまにはHPを覗いてください。
2016年6月10日(金)
水道事業基盤強化策
 ポチです。何とか生きています。

 前回のUpが2月2日でしたので、何と4カ月もサボってしまいました。気にはかけていたのですが、かなり忙しかったのと、高齢化に伴う思考力・作業能力の衰退が原因です。体調も一時崩しましたしね。でも、そろそろ技術士試験が迫っているし、「少しはお役に立つことをしなくっちゃ」という焦った気持ちはありました。

 この間、水道関連の情報の切り抜きは蓄えていましたので、その中で、試験に関連するのではないだろうか?と思われるものを掲載していけたらと思っています。当てにしないで眺める程度にしてください。

 まずは、厚労省の基盤強化方策検討会の「水道事業の基盤強化方策に盛り込むべき事項(案)」をポチなりにまとめてみました。
 まとめてみて思ったことは、紙面のほとんどが1.に書きました「安全・強靭・持続を将来的に可能とするために」という、ここ数年ポチが第一番に注目していた「持続」の具体化でした。内容的にそう目新しいものはないと思いますが、
@ 人材確保を考慮した広域連携
A 国と都道府県の責務(事業体任せにしたら持続がままならないので、国や都道府県にしっかり指導しなさいよと催促しているんでしょうね)
に注目しましたね。筆記で出る出ないはともかく、今誰もが知っておかねばならない重要テーマですから、良く理解しておいてくださいね。

 その他としては、「災害時の事業者連携」が気になりました。レポートでは具体は何も書かれていません。災害対策の中でも、応急復旧・応急給水・資材確保等の事業体(水道関連企業も含む)連携のあり方に注目されているのかなという感じがしました。東日本大震災から5年経ち、熊本地震も起きています。地震なのか豪雨を含む災害対策も侮れないですね。
2016年2月2日(火)
香川県一水道が実現しそう
 「持続を可能とするために」の<参考7>として、「香川県内一水道へ」を載せていましたが、今日の日経新聞に「香川県内16市町が2018年4月に事業を統一化する」というニュースが載っていましたので、その内容を盛り込んで、内容を変更いたしました。1月24日の「市町村経営の見直し」は香川県のような県単位の広域水道を実現するための環境づくりといえましょうが、その先取り的に広域化が実現しそうだという話を取り上げさせていただきました。全国初の例となりそうですね。

 それと、今日、ポチのHPのアクセス数が30万人を突破しました。2005年7月にポチの道しるべを初めて11年目になります。10年一昔と言いますが、「よく続いたものだなー」って思いましたね。投稿数が少なくなって申し訳ないと思っていますが、見捨てずにお付き合いください。ありがとうございました。
2016年1月24日(日)
水道事業、市町村経営の原則見直し
 明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。
 今年初めてのNewsUpなのですが、11月20日以降2カ月ぶりなので、ホームページビルダーの使い方も忘れかけていまして、Upに難儀致しました。
 昨年は、珍しく夏ごろから忙しい毎日が続きました。年を開けてやっと忙しさも目途が立ちそうになりました。水道新聞も読んでないのが随分溜まっています。精力的に読み返して、これはと思う記事があればUpしていきたいと思っていますので、見捨てずお付き合いを宜しくお願い致します。

 年明け早々のニュースは水道法の見直しに関するものです。
 「水道の持続」に関しては今までも精力的に取り上げてきましたが、中小の事業体では、財政難や人材不足で大変苦労されておられる実態があり、地域をまとめる立場にある都道府県に対して、「しっかりと面倒を見なさいよ」ということなんでしょうね。水道事業を運営していくにはしっかりした技術力と経営ノウハウが必要と思えます。東京都などはプロパー職員が多く豊富な人材がそろっておられるので問題はないのでしょうけれど、各県におかれては、指導力を発揮するとなると、末端給水のノウハウを含めて大変なのではないかと推測いたします。でも、これは世の中の流れでしょうね。今後の推移を見守っていきたいものです。
2015年11月20日(金)
H26年度 口答試験体験例にE、Fさん二例追加
 ある大規模事業体の技術士要請ゼミ(ポチが勝手に名付けている当該都市とその近隣事業体の技術士を目指す有志が集まった勉強会)に無理をお願いし、貴重な体験例を頂戴いたしました。口答試験も迫っている中、皆様、一生懸命対策に勤しんでおられることと思います。皆様のご好意で寄せられた体験例を参考にして頂き、合格を目指して欲しいと思います。

 貴重な体験例を頂きました合格者の皆様方には、心から感謝申し上げます。有難うございました。

 ポチは、今年は、何かと忙しい毎日を過ごしています。仕事も多く頂きましたが、偉そうにも、講習会や講演依頼が数件有りまして、その対策に7月頃から没頭し、毎日水道に関するいろいろなことを再勉強致しております。多くの事業体の方々や企業の方々に教えを乞い、助けられながら、何とか依頼された方々に恥をかかさないようにと老骨に鞭打って頑張っています。今のところ、この忙しさは2月中頃まで続きそうなのですが、その間、皆様にポチのHPが見捨てられないよう頑張りますので、ご支援宜しくお願い致します。、
2015年11月6日(金)
H26年度 口答試験体験例にDさん一例追加
 口答試験の体験例を一例送って頂きましたので、皆様に公開いたします。ありがとうございました。

 読者の皆様にお願いなのですが、皆様の後に続く受験者のために、皆様の口答試験の体験例をお知らせ願えないでしょうか。皆様の体験例は受験者にとっては大変参考になります。
 特に、今回Upさせて頂きました4例の内、2例は人口15万人〜10万人の水道事業体の方の合格例でした。二人とも事業体内では初の技術士取得者だと思います。中小事業体の方は、周辺に頼る方も少ないなかで、必死に我が町の水道事業を守り、発展させようと頑張っておられます。このような方々を支援していくことこそ、ポチのHPの存在意義だと思って今日まで続けてきました。今まで合格メールをくださった方の中で、最も規模の小さな事業体は人口7万人の人口規模であったと思います。これより小さな事業体の方も記録を作り替えようという意気込みをもって受験対策に励んでいただきたいと思っています。
 頑張ってください。
 体験例をお待ちしております。  ポチより
2015年11月3日(火)
H26年度 口答試験体験例 をUpしました
 「お久しぶりです。」なんて言ってたら叱られそうですが、ここのところ、新記事のUpが滞っていまして申し訳ありません。お盆明けから超忙しい日々を送っていまして、まとまった時間がなかなか取れなく困っていました。
 受験者の皆様や口答試験の体験例を下さった方々に申し訳なく思っています。今日やっとUpができました。これで、枕を高くして眠れます。

 ポチにとって、この秋は新しい体験をいくつかさせて頂きました。
 まず、水道施設管理技士の受験者向けの講習会の講師をさせて頂きました。管路・浄水共にこの試験は難しいですねー。現役の水道事業体の皆様、一度この試験問題を解いてみてください。ベテランの方でも何の準備もなく問題を手にした場合、70点取るのは難しいんじゃないでしょうかねー。いわんや、講師をするとなると、どんな質問にも対応できなくてはならないわけで、事前勉強に手間取りました。維持管理指針を眺めたなんて、初めてでした。設計指針からも出題されています。日水協の水道全国会議に行った際、試験官をされた方とお話ししましたが、「もっと易しくしてくださいよ」と、受験者になり代わりお願いしておきました。

 東北地方の委託業務をなされている事業体にお邪魔し、委託業務内容のチェックと提案をさせて頂きました。雪国で、小規模受水の事業体では、ポチの住む西日本の温暖な地域での水道事業とは違ったノウハウが必要なことを学ばせていただきました。安全で安価な水を供給する水道事業を営むことは大変なことなんだなーってことを、今さらながら感じました。

 仕事ではありませんが、日水協全体会議の後、八ッ場ダム〜軽井沢にかけての紅葉を堪能させていただきました。ポチは温暖な瀬戸内地方に住んでいますので、寒暖差が大きくないことから、綺麗な紅葉はあまり経験したことがありませんでした。9月下旬に家内とカナダ旅行にも行きまして、カナディアンロッキーの真黄なイチョウもみごとでした。メイプル街道の楓の紅はは少し早すぎてもう一つでしたが。とにかく、秋の紅葉とはこのようなものなのかということを知りました。

有難いことだと思っています。
2015年9月5日(土)
「持続を可能とするために」の補筆
 広島市で、ダクタイル鉄管協会主催の技術講習会でお聞きした熊谷和哉さんのお話を加筆してみました。主な加筆点は
@ 日本の人口減少はかなり正確な確率で今後実現してくること。
A 人口減少の要因の一つに単独世帯が増えていること。その結果、逓増料金体系では基本料金の利用者が増えていって、経営上の圧迫要因になる。
B 施設規模を小さくしない限りコストを減らすことは難しいこと
C ダウンサイジングは言うは易き実行は難しい
D 広域合併や広域化でも過疎地を含む場合は負担が大きいこと
です。
 「これらの課題に取り組むべきこれからの若い水道技士の心構え」も書きたかったのですが、今回は見送りました。
2015年9月1日(火)
貯水槽の浮体式波動抑制装置
 東日本大震災では、受水槽や高置水槽等多くの水槽が被災しました。小中学校や拠点病院など公的機関を対象にしたアンケート調査では、120基の被災水槽があったそうです。耐震設計を見直したH8年以前のものが多く被災していますが、それ以後のものも被災しています。破壊原因はスロッシング現象とバルジング現象です。バルジング現象とは、地震動により貯水槽のパネルと内容液が連成振動することにより剛体的にタンクに作用し、パネルタンク壁が変形または破壊する現象です。スロッシング現象は、25秒周期の長いゆっくりとした揺れである長周期地震動が発生すると、貯水槽の液面が大きく揺れ、地震の振動周期と貯水槽内溶液の固有周期が一致することで、内用液が大きく揺れ、高くなった波が天板や側板上部に達し貯水槽を損壊させることです。
 スロッシング現象対策として、貯水槽内に波の発生を弱める浮体式波動抑制装置が考案されました。今回はこの装置についてご紹介いたします。

 ところで、8月の終わりごろ、数日かけて、HPの表紙に記載しているメニューを選んだ場合、うまくその情報を反映できているかどうかのチェックを行いました。かなりの箇所で不具合が見つかりました。何とか直してみましたので、「何だこのHPは!!(激怒・・・カンカン)」と思われていた方も、もう一度トライして頂きたいと思います。ご迷惑をおかけいたしました。(陳謝)
2015年8月31日(月)
水安全計画の策定率は13.3%
 「安全」「持続」「強靭」は水道事業体が早期に取り組む主要な事項ですが、その中でも「安全」は最も重要であり、「安全」を担保するための施策として、「水安全計画導入による水質管理促進」が挙げられています。
 その水安全計画の策定状況が芳しくないというニュースです。厚労省は、水安全計画策定ガイドライン、ケーススタディ、水安全計画作成支援ツールを作成していますが、なかなか末端事業体までは行き届いていないのが実情のようですね。特に、簡易水道事業のみを運営している事業体では、策定済み事業体は0.5%という状況です。日本中の水道を日本中の水道事業者と技術者が力を合わせて守っていかねばならない状況にあるということでしょうかねー。(深刻)

 今日、に出席しました。現在は富山県職員である厚労省の熊谷和哉さんのお話は興味深かったですねー。「水道事業の現在位置と将来」というお話でして、いわゆる、持続を可能にするための心構え的なお話です。内容的には、厚労省が進めている人口減少社会の到来に備えた水道事業存続の問題点と解決のための心構えというお話です。今まで一般的に日水協などがまとめている内容と変わらないんですが、全国の事業体の状況を広く見て指導してこられた方の目線で状況解説されておられるのが、ポチには違った見方での判断材料になりました。その内容は、今後、HPの内容にも書き加えていこうと思っています。私がお聞きした話の内容は、「水道事業の現在位置と将来」水道産業新聞社(1400円)で市販されています。興味のある方は購入をお薦めします。(笑い)
2015年8月30日(日)
H26年度配管技能士試験解説書の売り出し
 夏も終わりですね。朝晩かなり涼しくなって過ごしやすくなりました。ポチは8月2日の猛暑日にゴルフに行きまして、軽い熱中症になり、未だに体調は今一つなんですよ。体力に自信がなくなって・・・いやですねー。

 昨日から今日にかけ、「水道技術士への道しるべ」の記事全部を対象に、上手く表示しているかどうかチェックと訂正を行いました。かなり問題点がありましたね。読者の皆様にも大変不便をおかけしていたと思いました。多分、ほぼ治ったと思います。お確かめ下さい。
 内容的には、明らかに時代遅れと思われる記事は削除しました。しかし、何割かの記事は新しいテーマに統合したり、編集し直す必要があるものが多いものと思います。たとえば「地震」に関する記事なんかですね。追々かたずけていこうと思います。宜しく!

 H26年度の配管技能士試験の解説書をまとめてみました。受験生の方、よろしくお願いいたします。
2015年8月29日(土)
PPP手法に関する理解不足
 「持続を実現するために」の追加記事で、官民連携が進まない一因は「PPP手法に関する理解不足」があるという厚労省の調査結果の紹介です。

 中小の事業体関係者は、民間事業者はある程度の規模があって採算性が見込めないような水道事業に対しては、PFIや指定管理者制度等、PPP手法の適用は無理だと考え、あきらめムードにあるみたいですね。難しい問題だとは思いますが。

 ポチはあまりUpした自分のサイトをチェックしたことが無いのですが、ここ数年、HPの動きがおかしくなったり、メールがうまく届かなかったりと、自分のサイトに不手際がかなりあるんじゃないかという懸念を持っていました。
 このたび、少しずつ、ポチが出来得る範囲内ではありますが、少しずつ手直しをして行っています。少しでも見やすく、読者の皆様に迷惑をおかけしないよう頑張ってみますので、あまり期待はせずに、見守ってやってください。トホホ!
2015年8月28日(金)
コンテナ式移動浄水車
 またまた、「小規模水道の水供給」についてです。

 明電舎が提案している「コンテナ式移動浄水車」なのです。小規模水道の1事業体のみでは対応しずらいかもしれませんが(一台当たり1億円程度かかるのではと推測します)、広域化対策等で小規模水道が数か所点在しているような事業体では、やや処理能力の大きい車載式の浄水装置を導入し、この車載式浄水装置で1日数か所の小規模浄水場の浄水を賄うという方式です。ランニングコストがどの位掛かるのか解りませんので現時点では何とも言えないのですが、飲み慣れた水源の水を使うので安心感はありますし、興味深い方法だとは思いますねー。配水池貯留量が大きめにあれば数日で一回の浄水作業で事足りるかもしれません。
2015年8月27日(木)
紫外線対策を施した露出配管用薄肉PE管のリース
 今日も「小規模水道の水供給」についてです。

 積水化学工業が提案している「紫外線対策を施した露出配管用薄肉PE管のリース」です。欧州仕様のPE管は、日本仕様のPE管の管厚の2/3程度の薄肉管なのだそうですが、その薄肉管を使うことによりコスト削減を図り、更にUV対策を施して露出配管を可能にした管を使う提案です。リース契約をすることによりイニシャルコストの削減と、管路維持管理を委託する考えも提案しています。面白いですね。
 8月15日に、ポチがお知らせしました「遮熱防護管」と組み合わせれば、露出配管が故の水温上昇も抑えられるし、土地が十分にあって安い配管布設を望む事業体にとっては一考の価値があるのではないかと思っています。
2015年8月26日(水)
小規模水道の水供給手法を新設
 最近、メールが少し落ち着いてきているかなと思っています。ただし、メールが少なくなっていますので、安定して届いているのかどうかは、今一つよくわからないんですけどね。そんな意味で、メールボタンの下に書いていました「メールがうまく届かない場合は・・・・」という書き込みは除きました。

 「持続を可能とするために」の続編なのですが、小規模水道の水供給を持続するための技術的工夫をまとめようと思っていまして、今日、「小規模水道の水供給手法」をUpしました。「知っとこニュース」に書いていた関係ニュースもこの欄にまとめております。
 今回は、「小規模水道用膜ろ過装置(清水合金製作所製「アクアMF−R」)」を取り上げました。追々内容を充実させていこうと思っています。ご期待下さい。
2015年8月25日(火)
スマートメーターの実証実験
 今日は大型台風15号が九州・山口県を襲っています。瞬間風速71m(石垣島)なんてどんな状況なのでしょうかね。車が吹き飛ばされている光景がテレビに映し出されています。ポチの福山市は、風や雨は強いもののそれほどではありません。異常気象がもたらす大型台風、豪雨、渇水等、事業体の皆様は大変だと思います。(感謝!)

 ポチのHPも10年が経ち、あちこちで時代遅れの記事が残っていたり、動きが悪かったり、ページが見にくくなっていたり、メールがうまく届かなかったりと綻びが目立っています。「何とかしなくっちゃ」とは思っているのですが、時間とHP修復能力に問題があって、上手くいきません。少しずつ手直しを進めていこうとは思っています。ぼちぼちではありますがあまり期待せず見守ってやってください。

 今日はその一弾というほどのものではありませんが、「ICT」の内容を少しまとめてみました。ほんのちょっとですが、「神戸市のスマートメーターの実証実験」を載せました。宜しく!
2015年8月15日(土)
露出水道管用遮熱防護管
 今日のテーマは緊急性はないものの、皆様には知っていて欲しいと思っていましたニュースです。

 過疎化が著しく水道施設の更新がままならない地域が問題視されてきています。水道ビジョンでも管路による給水困難地域対策として、給水車による配水形態とか、管路敷設コストを抑えるための露出管給水などが提唱されています。
 ポチは、露出配管による給水や配管材をリース契約する手法などは現実性があって興味を持っていましたが、ネックは露出配管であるが故の水温上昇だなーって思っていました。大和郡山市は目的こそ違いますが、この悩みを解決するために遮熱防護管を思いつきました。立派ですねー。皆様も是非一読願います。
2015年8月14日(金)
耐震継手ダクタイル鋳鉄管による断層横断部対策
 お盆の真っ最中です。皆様、帰郷されたり、親類縁者の方と祖先供養されたり、あるいは家族旅行と夏をお楽しみのことと思います。ポチは、今年の盆は何の計画もなく、年老いた母と家内と三人でやや寂しくもある盆を過ごしています。何もすることが無いので、久々にUpすることになりました。

 耐震対策として、断層が発生した場合の管路対策がよく話題に上っています。今回は「耐震継手ダクタイル鋳鉄管による断層横断部対策」と題しまして、金沢大学の宮島先生やクボタが開発した、大深度地下に埋設する管路の断層横断部分の地震対策を紹介いたします。一読ください。

 断層が一般埋設部に及ぼす影響はあまり多くないという理由も載っています。でも発生しないわけではありませんので、2014年に発生した長野県白馬村での断層発生状況とPE管の追随した挙動についても紹介いたします。

 PE管にしても耐震継手ダク管にしても、一旦地震に見舞われますと、PE管では応力ひずみが管に残った状態で使い続けることになりますし、耐震継手ダク管にしても、管体にひずみは残らないものの、耐震継手は伸び切った(縮み切った)状態で使い続けることになります。再度の地震に対する安全度が落ちるのはやむを得ないのかな?って気がしますね。
2015年7月5日(日)
市町村のための業務継続計画(BCP)作成ガイド
 昨今の自然災害の頻発を受けて、内閣府が、小規模市町村、特に人口1万人以下の小規模市町村の対応強化を求めるために、内閣府は、人口1万人に満たないような小規模市町村であっても、業務継続計画(BCP)を早期に策定できるよう、あらかじめ取り組んで欲しい事項をまとめた「市町村のための業務継続計画作成ガイド」を2015年5月にまとめ、2015.5.20に各都道府県に通知しました。

 この内容をざっと見まして、災害対策を図るうえで、「水道事業体が、最小限考えておかなければならないことがまとめてあるな」と、ポチは思いました。リスク対応のチェックのためにも参考にして下さればと思い、Up致しました。よろしく!
2015年6月27日(土)
昨今の節水アラカルト
 水需要が低迷・減少している原因として、節水の浸透が挙げられていますが、日経新聞に最近注目されている節水機器や節水行動に関する記事がありました。読んでみると、「最近の節水ってこういう状況なのか!」と納得させられる内容でしたので、技術士やそれを目指される皆様は知っていた方が良いのではという思いがしましたので、Upしてみました。

 気楽な感じで目を通されれば幸いです。
2015年6月26日(金)
経済産業省の水道管劣化診断システム
 受験生の皆様、受験対策は捗っておられるでしょうか?

 6月11日&16日でポチの予想問題をUpしましたが、今日、「ギョツ!!」とするニュースを日経新聞で目にしましたので、慌ててUpしたのが、「経済産業省の水道管劣化診断システム」なのです。水道技術研究センターに委託して開発するこのシステムは、まさに、産官学共同で2020年を目途に実用化を目指しています。

 何故、ポチがギョっと思ったかと言うと、「ICTの活用」で述べていますが、H26年度下水道科目で、以下のような問題が出たからなのです。

 近年のICT(情報通信技術)の普及拡大には著しいものがある。このような状況を踏まえ、ICTを活用して健全な下水道事業の運営をするための方策について、以下の問いに答えよ。
(1)下水道事業運営に関する現状と課題について、下水道施設(モノ)、経営(カネ)、組織体制(ヒト)の3つの観点から幅広く述べよ。
(2)上述した課題のうち、ICTにより解決可能と思われる課題を2つ挙げ、それぞれについてICTを活用した解決策を提案せよ。
(3)あなたの提案がもたらす効果を示すとともに、そこの潜むリスクについて述べよ。


 皆様、今日慌ててUpしました記事を読んでいただき、「上記のような問題が出たら、どう答えようかという対策はしておいてくださいよ」という警告をしたかったからなのです。上述の問題程度なら、「ICTの活用」を読んでいただければ対応はできますよ。ICTが盛んに水道業界新聞に取り上げられてのは、2013.10〜2014.9でした。(ポチの記事に載っています)その後、そんなにクローズアップされた個別のニュースはなかったと思っていまして、今回の予想からは外していましたが、立て続けてニュースが出たのが前述した時期の昨年なので、「今年は、少しは気に留めておかなくてはならないな」とも思いますよ。

 経産省関連の記事だけでなく、「ICTの活用」の記事全般のチェックお願いいたします。産官学共同事業のビックプロジェクトになるのでしょうかねー。
2015年6月18日(木)
配水管捨水自動制御装置
 ここのところ書きたいニュースはたくさんあるのですが、なかなか時間が取れなくて、また、手がとろくなってきているような気がして、なかなかうまくいきません。気持ちだけ焦っているのですが、実効が上がらないって感じです。もどかしいですね。

 小規模水道対策をまとめたいという気持ちがあるのですが、綺麗にまとめ上げるには時間がかかりそうなので、とりあえず、情報の一部を「知っとこニュース」に載せておきます。

 青森県三沢市で採用された「配水管捨水自動制御装置」についてです。小規模事業体でなくても行き止まり管や需要減に伴う滞留時間の増加で、配水管末端付近での残塩不足が懸念されています。今回ご紹介する配水管捨水自動制御装置は監視地域の水質と流量を常時監視し、常時給水に影響を与えない範囲で自動的に捨水開始と停止をしてくれ、水質の保持、捨水量の減少、捨水作業の省力化を実現したものです。今後採用される可能性が強い装置だと思います。
2015年6月16日(火)
平成27年度筆記試験の予想に追加記載
 完全に梅雨入りはしたと思いますが、九州では大雨、関東では竜巻、最大級のエルニーニョの影響かどうかは解りませんが、今年も自然災害への準備は欠かせないようですね。この警鐘を鳴らしておられるのは、ポチだけではなく、吉田永東京都水道局長さんも水道産業新聞に掲載された「水道の動向」で述べられています。
 
この「水道の動向」のエッセンスを予想の中に追加記載させていただきました。皆様、一読願えれば幸いです。
2015年6月11日(木)
平成27年度筆記試験の予想
 梅雨に入りうっとうしい毎日が続いています。と言っても、沖縄では梅雨明け宣言がありました。また、今年は20年来の大きなエルニーニョ現象だそうで、冷夏が心配されています。昨年同様、豪雨が頻発するのでしょうかねー。

 受験生の皆様、やっと予想問題をUpすることができました。

 今年の一押しは、「高濁度原水」としました。エルニーニョによって来年も高濁度原水が話題になるのではと心配はつきませんが。
 浄水処理対策困難物質も侮れませんね。もし出なかったとしても、口答試験では必ず話題になるのではと思っています。
 その他、環境問題として、水道事業における地球温暖化対策(省エネ)と小規模水道対策をあげました。小規模水道対策は、広域化等の経営・技術面のフォローではなく、広域化ができたとしても、その小規模水道を維持管理、あるいは更新していくうえでの、ベターな技術的選択を問うという内容ではないか?(高度すぎますかねー???)という気がしています。

 皆様のご意見はいかがでしょう! 
2015年6月4日(木)
浄水処理対応困難物質対策
 まるで真夏のような暑さが続いています。皆様お元気ですか?

 先週、横手市の水道フォーラムに出席させていただきました。岩手紫波地区水道研修会と同様、東北地方の水道事業体や業界の方々の持続を可能にするための熱意には、いつも感心させられます。このような動きは、次第に全国に広がりつつあるような気がしますね。頑張って欲しいものです。
 それにしても、東北地方の暑さはハンパじゃなかったですね。関東以北の山間部の都市は軒並み30度超えを記録していましたね。おまけに、5月30日の夜は、平泉を旅した後、一関(宮城県境にある岩手県南部の都市)に泊まっていたのですが、8時半ごろ、ホテルの5階の部屋がゆっら、ゆっらと揺れだしました。震源は小笠原とのこと。激しい揺れではなかったもののゆっくりと数秒間揺れましたね。震源地からの距離を考えると、岩手県まで揺れるだなんて、考えられません出来事だったですね。
 ちなみに、6月4日深夜に起こった釧路地震では、ポチのいる福山市の自宅は動きすらなかったですね。これが当たり前なのでしょうけれど!

 そんなこんなで関連付けている訳ではありませんが、異常気象水質事故が今年は技術士試験のテーマになるのではという予感がしています。このため、「高濁度原水への対応」や「浄水処理対応困難物質対策」を早くまとめてUpしたいという気持ちを持っていますが、ここのところ忙しく、高齢者にもなって集中力も乏しく、なかなかまとめることが出来なくて、イライラしています。今日、やっと、「浄水処理対応困難物質対策」をUpできました。筆記試験はともかく、口答試験では聞かれる可能性が高いと思っています。チェックしておいてください。

 「高濁度原水への対応」のUpは間に合わないかもしれません。皆様、用意はしておいてくださいね。
2015年5月5日(火)
地下水保全法の原案提示
 昨日に引き続いて、地下水保全の問題を取り上げました。地下水専用問題等で事業体担当者の方には関心が高いテーマだと思いますが、待ちに待った「地下水保全法」制定への具体が指導し始めたって感じがします。
 しかし、問題点は地下水採水者に対する負荷金なのでしょう。JR東海の問題は、このような法案制定の動きを察しての行動という噂もありますのでね。・・・あくまで噂ですが!
 石原環境大臣には頑張ってもらいたいものです。フレー、フレー石原!!!
2015年5月4日(月)
JR東海の地下水採取工事に対し摂津市が提訴
 GW真っ最中ですが、技術士受験生の皆様は、試験が7月と早くなっています関係上、そうのんびりとは過ごして居れませんよね。ポチはGWは関東に出向く予定を持っていますので、「それまでに1つ位は記事をUpしておかないと」という焦りから、山積みになっているテーマを整理しながら一つUpしました。

 地下水保全法に関係するテーマだろうと思いますが、摂津市が井戸取水をめざすJR東海を提訴したという話です。「地下水専用水道の大規模版」とも言えるこの問題、水道事業にとっては深刻な悩みですねー。
 京都市も地下水専用水道による水道水汚染の恐れや需要者間で水道施設の固定費負担が不平等になっていることから、地下水専用水道に関する対策を検討する専門部会を立ち上げたみたいですね。
2015年4月30日(木)
配管技能士テキストの申し込み方法が変わりました
 クロネコヤマトのメール便が無くなりまして、テキストの搬送方法を郵便局の「レターパックライト」に変えました。郵送料は全国一律360円です。メール便は安かったので、郵送料の負担は丸山技術士事務所が負担していましたが、これからは購入者の皆様にご負担をお願いすることになります。申し訳ありません。レターパックライトは普通の郵便物扱いですので、郵送日数は広島県から相応の時間がかかります。

 お急ぎの方はクロネコヤマトの宅急便コンパクトをご利用願います。送料は着払いでお願いします。東北・北海道は翌々日配達となりますが、その他の地域は一部の地域を除き翌日配達が可能です。
 よろしくお願いいたします。
2015年3月15日(日)
メールトラブルについて
 最近、ポチのHPでメールがうまくいかないことのトラブルが発生しています。

 第一点として、ポチは、HPでは、開始当初から 「sherpa_pochi@hotmail.co.jp」 を使っています。しかし、Microsoftは「@hotmail.co.jp」の使用を終了し、「@hotmail.com」「@outlook.com」等の使用を推奨しています。
 「@hotmail.co.jp」でも上手く届いたり、また、私が返事等を送信しているときも上手く送信できる場合もあります。でも、たまに上手くいかない場合があるんですよね。どうしてかは理由が分かんないんですが?

 また、最近では「@gmail.com」をメインに使われている方も多いと思います。この、Gメールは、同じフリーメールのYahooやWindows Liveと違う構造をしているらしく(ヤマダ電機の兄さんに説明していただいたのですが、ほとんど理解できずに・・・御免なさいね)、ポチの「メール」をクリックされても、ポチのメールアドレスが付いたメール送信ページにアクセスできず、メールアドレスが不明で送信できないという問題があります。

 そこで、ポチのHPのメールボタンで上手くいく場合は問題ありませんが、上手くいかない場合は「sherpapochishop@gmail.com」にメールして下さい。ご面倒ですが、よろしくお願いいたします。

 もうしばらくは、「sherpa_pochi@hotmail.co.jp」を使いますが、ある程度たった時点で、Microsoft系のアドレスに変更しようと思っています。
2015年3月14日(土)
「持続」を実現するために
 やっとできました。2か月以上かかりましたかねー。近年、「持続」が水道界のメインテーマになっていますが、ポチは、「持続が出るよ」とは言うものの、参考となるレポートを作成することができませんでした。巷では、持続に関する参考書は多くあるのでしょうが、課題と対策を端的にまとめたものはあまりお目にかかっておりません。「しゃーない。自分で作るか!」と一念発起したものの、なかなか上手くまとめることができませんでした。「出来上がり」にも自信がありませんでしたので、東北地方の技術士に査読をお願いし、やっとここまでたどり着けました。

 ご一読ください。「こうした方がいいよ」という意見も有難いですねー。宜しく!!
2015年3月7日(土)
造水促進センターの地下水利用状況アンケート調査結果
 地下水利用状況のデータを見つけましたので載せました。

 水道料金が逓増料金になっている以上、安く手に入る地下水に依存しようとするのは、経営者ならだれでも考えるでしょうねー!しかし、その代替水源は全く考えられていないか、または、上水道に依存されています。福祉型料金として安価に抑えられた基本料金さえ払っておけば、井戸が枯れた場合や、井戸の水質異常等の災害時に水道がバックアップしてくれるのは、たまらなくいいシステムですよねー。いつ使ってくれるかわからないユーザーに対して管路整備は着々と行わなくてはならないのですから、水道事業体はたまったものではないですね。この問題は、「水源地の保全と地下水専用水道」に詳しく載せていますので、参考にして下さい。このレポートは久しぶりのUpとなりました。
2015年3月6日(金)
メダカのバイオアッセイ
 だいぶ春めいてまいりましたね。技術士の合格発表がありました。目出度く合格なされた方、おめでとうございます。また、不幸にして不合格となられた方、残念でしたが、もう一年ポチと付き合ってください。頑張りましょう。
 合格なされた方にお願いです。口答試験の内容を教えてください。今後の受験生の方々の参考になります。私の来年度出題予測にも必要不可欠なのです。よろしくお願いいたします。

 今回は、ヒメダカを使った「メダカのバイオアッセイ」について、紹介いたします。関東でのホルムアルデヒド流出問題で、健康に悪影響を及ぼす毒物の常時監視が改めてクローズアップされています。なんでも、健康に悪影響を及ぼす恐れのある物質は970種類程度あるそうで、それらを常時監視するのは、生物を使ったバイオアッセイしか頼るものはないんじゃないかと思いますね。一読ください。

 前回のUpから1か月経っていますが、ポチは遊んでいるわけではないのです。ここ数年、「持続」がクローズアップされていますのは皆様もご存知の通りなんですが、「持続のあるべき姿」についてまとめている最中なのです。素案は一応出来上がって、現在、東北地方の技術士に査読依頼をしているところです。この問題の先進都市は何といっても東北地方の事業体ですからね。結構ボリュームがありますので、時間はかかりますが、皆様、期待しておいてください。
2015年2月8日(日)
ステンレス配水池の得失にフロート式逆止弁とサイフォン式遮水システムを追加記載
 ステンレス製配水池の得失の中に、フロート式逆止弁とサイフォン式遮水システムの組み合わせが、地震時の緊急遮断弁機能として優れていると思い、追加記載しました。

 改めて、この記事をザーと読みましたが、なかなか内容は良いですねー。我ながら感心しました。

 この記事を書くに当たり、水道総会での企業展示ブースを訪ねまして、SUS配水池を手掛けている数社の技術者から聞き取りで情報収集したしろものなのです。当時はポチも事業体職員を退職したばかりで、役人気質が抜け切れず、お相手くださった技術者の方々にズケズケと嫌味な質問を交えながら、聞き取りというよりは、尋問に近いような聴き方をしたように覚えています。
 その時に、「技術力があって自信に満ちている方は、相手が嫌味な奴であろうとなかろうと、堂々と受け答えされるんだなー」と、妙な点で感心したのを覚えています。皆さんも技術力にしっかりと磨きをかけ、自分の技術に自信をもって業務に対応されることを祈念します。
2015年2月2日(月)
平成25年度の水道耐震化率
 「明けましておめでとうございます」というのが恥ずかしいぐらい遅くなりましたが、改めまして、「明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。」

 昨年11月15日以来のUpでして、「何やっとんジャー」って叱られてばかりいました。ここのところの100日間強ほど、忙しくてほとんどHPに対して向き合うことができませんでした。申し訳ありません。今年度末までは、何とか時間が取れそうですので、頑張ってみまーす。

 年初に、「水道耐震化率」についてUp致しました。ナントも寂しい数字でしたねー。厚生労働省も頭の痛いところだと思います。
 阪神淡路大震災から20年になる節目の年を考えますと、水道施設の耐震化が改めてクローズアップされると思いますし、良く言われている、中小水道事業体の「持続」にも本腰を入れて取り組んでいかれるのではないかと、推測します。・・・・これって今年の筆記試験のメインテーマになるかも?
 ポチも時間をかけて、持続の現状と課題について勉強してみたいと思っています。
2014年11月15日(土)
H25年度技術士(上水部門、総監部門)口答試験体験例の追加
 日水協名古屋総会・研究発表会に行ってきました。今年の研究発表事例はやや少なかったとお聞きしましたが、会場での発表者や出席者の真剣さは、独特の雰囲気があり、明日の水道事業を背負っていかれる方々の熱意を感じましたねー。ポチも年一回、研究発表会に出席させて頂くことが、今や生きがいに感じています。出席者の方々と旧交を温めたり、メールして下さった方々に再会できたり、あるいは、私のことをポチと知ってて、挨拶して下さったりで、有難い出会いが楽しい3日間でした。総会・研究発表会に出ることは、このHPを書き続けるための必要条件だと感じましたねー。新たなパワーを頂ける感じがしています。
 まだ、研究発表会に出られたことの無い方は、是非チャレンジして頂きたいものです。ポチは日水協発表会は3回、工水協発表会は2回出たことがあるのです。日本で活躍する方々と接し、雰囲気に浸るだけでも、生涯において代えがたい体験になると思いますよ。(嘘ではありません!)

 総監受験者の体験例をもう一例頂きましたので、ご紹介いたします。実際のやり取りをある程度載させていただきましたので、これから受験される方々にとっては参考になる事例と思います。一読ください。有難うございました。
2014年10月27日(月)
H25年度技術士(上水部門、総監部門)口答試験体験例
 口答試験をまじかに控えておられる受験生の皆様、お待たせいたしました。平成25年度に受験された方の口答試験の試験内容を掲載いたします。今回は「上水道及び工業用水道」受験者から頂いたメールは1件のみでした。まだまだ時間がありますので受験された方はメールお願い致します。到着次第、Upするよう心がけますので宜しくお願い致します。
 今年度は、今まで技術士部門でメールを頂いていた方から、総監部門での口答試験の内容を2件お寄せいただきました。有難うございました。総監部門を受験される方、今後受験を考えておられる方、参考にして下さい。

 あーー、これでやっとくつろげます。「これをUpしなくっちゃ」と焦っていましたし、読者の方々からは「最近何やっとるんジャー。9月以来ぜんぜんUpしとらんじゃないか」と叱られますし。明後日から日水協総会・研究発表会が名古屋で始まります。ポチは明日名古屋に入ります。読者の皆様、会場のどこかにポチはいますので、見かけられましたら声を掛けて下さい。・・・・では、名古屋でお会い致しましょう。
2014年10月21日(火)
2級及び3級建築配管技能士学科試験の解答及び解説
 皆様、大変ご無沙汰しております。台風が来たり、大雨が降ったりして、日本は空き真っ只中となりましたね。

 技術士受験の皆様には申し訳ないのですが、今回のUpは、H26年度「配管技能士」受験を目指される皆様宛ての昨年度までの試験内容とその解説を載せましたというお知らせです。建築配管技能士試験は来年の1月に予定されています。その対策のお役にたてば幸いですね。
 遠隔地への確実な発送を目指すために、原則として、試験日1週間前に申し込みを締め切らさせて頂きます。宜しくお願い致します。
2014年9月10日(水)
ICTの活用の前段を若干補足しました
 「ICTの活用」についての質問が口答試験で出るのでは???という気がしまして、ここのところICTの話題ばかり集中して取り上げているみたいですねー。「はじめに」の項に、口答試験での解答に役立てる??と思える項目を列記してみました。「水道事業でのICTって具体的にはどんな技術がありますかねー?」っていう質問に対するモノなのですけどね。まさが、「ITとICTはどう違うの?」なんて質問は無いでしょうけれどね。(笑い)
2014年9月6日(土)
水道センサーによる漏水検知システム
 今回も「I oT」(Internet of Things)の活用法の紹介です。水道センサーを水道管に取り付け水道管の振動音を識別することにより、漏水の早期発見を行う技術です。

  水道管や水道管に直結する弁栓類に無線通信機能を持つセンサーを磁石で取り付け、センサーを取り付けた箇所ごとの音の違いや過去の音との変化からなどから、漏水の発見と漏水個所の部分を見つけるというシステムです。今回紹介したのはNECのシステムですが、この分野の応用事例は今後も目が離せませんね。
2014年8月31日(日)
よもやま話に「ICT(情報通信技術)の活用」を新設し、「水道センサーによる水道設備の無人点検」を追加
 8月2日に、「やっとHPの不具合が解消しました」と、皆様に報告いたしましたが、またまた、不具合が生じていまして、対応にやや嫌気がさしている昨今なのです。今週は、HPがUpできなくて対応に苦慮していましたが、今日やっと、何とかUpすることができました。でも、カウンターがまたまた無くなってしまったのです。これも落ち着いたら何とかしようと思っています。

  平成26年度技術士二次試験の下水道[選択科目V]のV−2に次のような問題が出題されました。

V−2
 現在、我が国の下水道事業は多岐にわたる課題に直面する中、質が高く持続可能な下水道事業を維持し、さらに向上させていくことが求められている。一方、近年のICT(情報通信技術)の普及拡大には著しいものがある。このような状況を踏まえ、ICTを活用して健全な下水道事業の運営をするための方策について、以下の問いに答えよ。
(1)下水道事業運営に関する現状と課題について、下水道施設(モノ)、経営(カネ)、組織体制(ヒト)の3つの観点から幅広く述べよ。
(2)上述した課題のうち、ICTにより解決可能と思われる課題を2つ挙げ、それぞれについてICTを活用した解決策を提案せよ。
(3)あなたの提案がもたらす効果を示すとともに、そこの潜むリスクについて述べよ。

 ポチは、「この問題が水道科目で出なくてよかったなー」と安堵しました。平成26年度の出題予想として「持続」がテーマであり、官官連携以外のポイントをチェックしておくことを読者の皆様に提案したのですが、ICT技術を使う面からの持続対策を問う問題が出るとは思いつきませんでした。出題者もやりますねー。でも、現時点では、やっとビックデータを扱おうという動きが企業側から出てきた程度ですので、時期尚早という気もしますけれどね。口答試験対策としては、ICT技術の活用事例についてチェックされておくことを薦めます。また、この種の問題は、近いうちに「水道科目」にも出ることを考えておいてください。

 このような観点から、今回、「水道よもやま話」にICTを加えることにいたしました。

 ICTに関する技術の追加として、「水道センサーによる水道設備の無人点検」も加えています。一読ください。
2014年8月2日(土)
やっとメールができるようになりました
 今日8月2日は総監試験、明日3日は2次試験の日ですね。今まで蓄えられた知識と実力をいかんなく発揮できるよう、今日はゆっくりとお休みください。と言っても、暑苦しくて寝られませんよねー!ご愁傷様です。・・・頑張ってください。

 6月頃からジオシティーズの勝手な都合で、カウンターが使えなくなり、その修復に汗水たらして頑張っていましたら、今度は「メールボタン」が無くなって、散々な目に遭いました。読者の皆様にも大変迷惑をおかけしたものと思います。<陳謝>
 でも、カウンターは付いたのですが、不細工にも左端に拗ねたようについてまして、どうしてもセンターに設置できなくて困っているんです。見栄えは悪いんですが、機能重視で我慢して下さいね。<はたまた陳謝>

 巷では、「ポチは質問されるのを嫌がって、メールボタンをはずしたんだろう」とも言われているそうですが、そんなことではなく、高齢者となり、頭脳の衰えから、HPの補修がすんなりと行かなくなったんですよ。特に、原因不明なのですが、私のPCのホームページビルダー内のサイト情報が壊れることがしょっちゅう起こっていまして、HPの内容を高める時間が無くなってきているのが実情なのです。パソコンも動きがすっごく重たいしねー。ポチが退職したと同時に購入したモバイルVaioもそろそろ寿命かなー!・・・寿命はポチの方かもなー!!!<トホホ>
2014年7月15日(火)
東京都の浸水対策の充実・強化
 今年も豪雨が次々と発生していますね。日本の下水道は、確か49mmの時間強度の雨量に耐えられるよう設計されていますよね。そうしますと、時間50mmを超える強度の降雨が発生すると、町中は水浸しってことになります。テレビで放映されている市街地での浸水被害を見ていますと、やはり、設計通りに出来ているのでしょうけれど、道路には川のように水があふれていて、下水マンホールから水が溢れ噴出している光景を目の当たりにします。

 東京都では、昨年一年間で、実に時間当たり降雨強度が50mmを超えた豪雨が4回起こっているのだそうです。そのため、今回のニュースは、下水道の設計対象降雨強度を75mmに大きくしようという話の紹介です。さすが、お金持ちの東京都ならではの取り組みでしょうかねー。大抵の自治体は下水道料金が水道料金を超えるのを懸念されているのが実情でしょうが。英断を祝福したいですね。
2014年7月4日(金)
高圧電源車の導入
 今回のUp記事は、自家発電設備の充実というテーマで、盛岡市や仙台市が相次いで導入している「高圧電源車」についてです。

 HPにも書きましたが、ポチは東日本大震災が起こる前に事業体をリタイアした人間です。

 自家発電設備は、基本的には導入後、調整運転をするだけで、実働することはほとんど無く、「施設の更新を待つだけの金食い虫」とポチは思っていました。
 私の先輩であった上司は、「中国電力の送電システムは福山市水道局の比ではないくらい、コストもかけた安全性の高いものだ。5年間で30分以上の停電は皆無と聞く。だから、2回線受電の投資を今後は重点的に行っていれば、それ以上の停電が生じた時は、想定外で説明がつく時代だと思う。」とおっしゃっていたのを思い出します。事実、ポチも「これからは自家発電設備を充実させていく時代ではないのかも!」って気持ちがありました

 しかし、阪神・淡路大震災から東日本大震災まで、大規模な地震が相次いでいます。東日本大震災では、東北電力が電気を送れなかったのは仕方がない。このような大規模な災害を想定して、自家発電設備の整備は持続可能な水道を守るための水道事業体の責務!ってな感じに捉えられています。大きな事業体ではそうあるべきかもしれませんね。

 ある程度規模の大きな事業体なら対応可能でしょうけれど、中小事業体では、自家発電設備の整備はかなり難しいのではないかと推測致します。東北地方では、仙台市や盛岡市は、自分の所の自家発電設備が備わっていない浄水場対応として整備されたのでしょう。しかし、この電源車は、周辺の中小事業体でも恩恵を受けられるように考えられているのではないかと思います。
 地域の自家発電設備としての活躍をも期待しております。
2014年7月3日(木)
日本大学の省エネ雨水貯留循環システム
 ポチです。梅雨真っ盛りって感じですが、大雨に見舞われておられる方々はさぞかしご心配なことと推測致します。「予想問題」の中にも書きました異常気象はかなり深刻な問題だと思いますね。

 今回Upしました話題は、久しぶりの下水道に関するトピックス、っと言っても中水道の方が当たっていると思いますが、ポチが感心した話です。日経新聞に載ってたのですけれどね。
 大学校内に親水空間を設け、その水は、校内に降る雨水を賄うっていうありふれた話かと思えば、降った雨が地下に浸透し、貯水槽に貯蔵される過程で、浄化まで行うというアイデアなんですよね。面白いですねー!!先日、「古い記事を何とかしなくては」って書きましたが、この「河川・下水道に関する話」も当分Upしてないので、古いですねー。何とかしなくっちゃー。
2014年6月23日(月)
FF・FB制御を組み合わせた凝集剤注入制御システム
 昨日、予想問題をUpしてホッとしてるんですけれど、私のHPをチラチラと眺めますと、「記述内容が古いなー」と思える点が何点かありますねー。できれば手直しをと思っていますが、一応文章化されている内容を全面改訂に等しいくらい改造するのはバックデータのチェックとかも必要で大変なんですよね。まー、出来るところから手掛けるつもりでおります。

 6月8日からカウンターが隠れて見えなくなりました。これは、私がHP作成に使用しているYahoo ジオシティーズの都合によるものなのです。利用者からするとはた迷惑な話ですよねー。他にも多くの機能の提供を終了したとか。困るんですよねー。Yahooは今後もHPを提供する気があるんでしょうかねー。詳しいことをご存知の方があれば教えて下さい。また、「こうすれば、カウンターを復活させることができるよ」という情報も有難いですね。・・・皆様宜しくお願い致します。

 今回Upした新凝集剤注入システムは、異常気象で急変する原水濁度の上昇や、技術の未熟な技師に頼らざるを得なくなる今後の水道事業の運営にとってありがたい技術開発の一つだと思うのです。ウエアラブル端末同様期待したい技術でしょうね。
2014年6月22日(日)
2014年 ポチの予想問題
 今年は冷夏じゃないかなんて話も出ています。今日も雨模様ですね。受験生の皆様は、受験勉強に励まれておられることと思います。ご愁傷様です。

 今日、やっと「2014年 ポチの予想問題」をUpさせることができました。今年の予想問題を考えるにあたって。新聞等を読み返してみたのですが、ほぼ昨年予想したものと内容が同じなんですよね。(大丈夫かなー!)
 この一年間で目立っているモノは何と言っても水道事業の持続でした。昨年、広域化に関する質問が出ていますので、広域化そのものを問う問題は出ないでしょうけどね。では・・・官民連携?料金の適正化?オーソドックスにアセットマネジメントの意義や手法??皆様はどう思われるでしょうか。

 一応5問を列記してみました。参考にして下さい。
2014年5月15日(木)
ピコプランクトンによる浄水障害
 異常気象とか地球温暖化が叫ばれだして久しく、地球規模の豪雨・森林火災・大雪・猛暑が報じられても、あまり大変さを感じなくなったような気がしています。ポチは事業体を離れていますので、水源状況の変化には疎くなっていましたが、今日載せました「ピコ(植物)プランクトン」ってのは、浄水場の方々にとって厄介な存在ですね。相模湖(神奈川県)、琵琶湖、草木湖(群馬県)、東郷湖(鳥取県)他多くの湖沼やダム湖で確認されているみたいですね。多く増殖してくると、ろ過池をスルーしてろ過池出口の濁度を0.1度以下に保てなくなるそうです。
 技術士を目指される皆様、名前ぐらいは知っておいた方が良いのではと思いますネ!
2014年5月10日(土)
メガネ端末で浄水場点検
 ポチです。5月になりますと爽やかな良い天気が続いて気持ちいいですねー。技術士を目指しておられる方々にとっては、そんな悠長なことを言ってはおられないって気分なのかもしれませんね。

 最近の「知っとこニュース」はICタグ付きマンホール・水道偉業のビッグデータ活用・スマートメータ等IT関連の記事が多いなーって思います。今回もその流れの一環ですが、メガネのように装着する「ウェアラブル端末」がとうとう水道事業の現場に登場するというニュースです。タブレット端末も使っていないポチにとっては、置いてけぼりをくっているような寂しい感じがするのですが!

 何とか時間を作って、今年の予想問題を考えてみようと思っています。もうしばらく時間を下さいね。
2014年5月7日(水)
「GX型鋳鉄管の機械布設工法」にGX管の東京都採用理由を追加
 昨日、久々にHPをUpし終えたと思ったら、ポチのパソコン内のサイト構成がグチャグチャになり、やっと修復いたしました。このトラブルは、今年2回目なんですよね。年寄りには肉体的・精神的に堪えます。

 昨日Upした読者の意見の中に、「掘削幅は削減しにくい」という記述がありました。東京都水道局がGX管を採用しましたが、その中でも、掘削幅はNS管と同じ幅のままで行うという記述がありましたので、併せて紹介しました。NS管は溝切加工がネックだとよく言われますが、東京都の記事でもその状況がよく解りました。GX管はNS管の欠点を克服している点を評価され、事業体はだんだんと採用する傾向にありますね。

 ただ、「掘削幅の削減やポリスリーブを無くすることはいかがなものかなー」とポチは思っているのです。重いGX管を挿入する際は、挿入長さ分だけ管を引きずることになりますので、薄い塗膜を保護する観点から、ポリスリーブは必要なのではないでしょうかねー。掘削幅が狭くなりますとその分挿入作業や挿入状況のチェック作業もやりにくくなりますしねー。

 4月11日付の新聞に、「総務省が全国の地方自治体に対し、上下水道事業の10年先までの収支計画を作るよう要請する」という記事が載っていました。水道管や下水処理施設の老朽化により更新費が膨らむため、現行の収入ではサービスの維持が難しくなる実態を明らかにし、住民や地方議会に料金改定を認めてもらいやすくするのが狙いだとか。各自治体に10年先までの計画作成を求め、毎年見直しをしてもらいます。その上で、必要な料金収入を計算し、現行の料金で足りない場合は引き上げを求めるというものです。遅々として進まない老朽施設の更新状況に業を煮やされましたかねー。
2014年5月6日(火)
「GX型鋳鉄管の機械布設工法」に読者の意見を追加
 非常にご無沙汰してしまいました。もう、平成26年度が始まって1か月が経っています。「ポチのHPはどうなってるんだ」と知人からは叱られてばっかりです。GWも終わりですね。やっと1つの記事をUpさせて頂きます。

 3月15日にUpした「GX型鋳鉄管の機械布設工法」について、読者の方から貴重なご意見を伺いました。現場に即した内容でしたので、本人の御了解を得たうえで、「サイトワゴン」に関する情報を紹介いたします。配水管布設替え工事では水道管やその他の企業管が輻輳して埋設されているため、その現場で使えるロボットにレベルアップするためのご意見です。ポチの意見(既存記事)の後半に載せましたので、一読して頂ければ幸いです。
2014年3月22日(土)
TCタグ付きマンホール
 ここのところ、IT関連のニュースが続いていますが、今回もIT関連でして、「TCタグ付きマンホール」についてお知らせします。これも、どうやら郡山総会の水道展に出品されていたらしいんですよね。見られた方、おられます?

 下水道の鉄蓋に地域情報を記録してあって、地域の特徴にマッチしたデザインと共に話題になっているというニュースをテレビで最近見たのですが、水道の鉄蓋にもICチップを埋め込んで、管路情報や点検情報を記録しておき、維持管理の効率アップや地震等災害時の対応に役立てようという目的で作られた鉄蓋の新製品なのです。まだ、水道事業体での採用は無く、日立製作所電力システム社が東日本大震災の被災体験から導入に踏み切ったようですね。スマートメーターと共に水道施設に情報端末を設置し、それを有効利用しようという試みはどんどん発展していますね。マッピングシステム等との有機的な結合を図って、便利なツールに仕上がっていって欲しいものです。今後期待できる製品だと思いますね。
2014年3月21日(金)
「水道事業におけるスマートメーター」の追記
 ポチです。彼岸の中日だというのに寒いですねー。東北や北海道では猛吹雪の様相を呈していますね。どうなってるんでしょうね。こんな調子ですと、寒さと暑さだけになって、春と秋の風情が無くなってしまうんじゃないかと心配です。

 3月11日に記載しました「水道事業におけるスマートメーター」なんですが、スマートメーターが何故取り上げられるようになってきたかということ、すなわち、「省エネからエネルギー管理へ移行していくのではないか?」という観点を追記しました。
 
 水道界ではさっぱりと言ってよいぐらい盛り上がっていないスマートメーターですが、電力をはじめとしてガス業界も追随を見せている社会的な風潮は、もはや後戻りすることはないと思われます。今後は、水道界がどのような観点で追随していくのかが問われるのでしょうが、国はスマートシティの構築を求めているみたいですし、時期尚早とは思うのですが、ひょっとすると、来年度の口答試験では問われるんじゃないかという気がしまして、あえてこのテーマを深追いしています。「スマートメーターに何を期待できそうですかね?」という軽い質問だと思いますが、答えられるように準備されることを薦めます。
2014年3月15日(土)
GX型鋳鉄管の機械布設工法
 ポチは、NS型ダクタイル鉄管の欠点は @重量が重いこと A塗装が100μmと薄いこと B薄い塗装を保護すべきポリスリーブの施工を工事業者に委ねていること CNS継手の施工に熟練を要すこと と思っています。

 GX管の出現でCの継手施工面はかなり改良されたと伺っています。GX管ではその他の改良点として、Znを装着したことです。これにより腐食性の改良が図られたわけですが、この点は、福山市ではT・K・NSであっても特別注文として追加のお金を工面し、Znを塗布してもらっていたことから、「当たり前のことをやってくれるようになった」程度に思っています。
 また、ワニスに変えて塗装も改良されています。手の爪でひっかいてみた感じでは「ワニスよりは良いのかな」って思いますが、塗装厚は100μmと変わらず、曲管部は80μmではなかったでしょうか?外面塗装厚は「せめて鋼管並みの外装強さを持つ程度の厚い塗装を確保して欲しい」、そして、薄い塗装膜を保護してくれるポリスリーブは「業者作業員がポリスリーブを取り付けるのではなく、最初から工場施行として取り付けていて欲しい」とダクタイルメーカーの技術責任者の方に要望致しましたが、AB共にコストの兼ね合いから無理だとのことでした。

 鋳鉄管に限らずどの管種でも言えることなのですが、ポチは、40年の耐用年数を待たずに漏水トラブルを引き起こす管のほとんどは、「施工不良と抱き合わせの管である」と思っています。鋳鉄管の場合、施工不良を生じる最大の理由は@の「重いこと」と思っています。
 管が重いとどうしても、狭い掘削溝の中での管芯合わせがずさんになったり、運ぶ途中で管を舗装の上で転がして、薄い塗装面を傷つけたり、またその補修がずさんであったり、著しいのは補修をサボタージュしたりで、管体に傷が入ったままの状態で埋設されたり、接合不備の施工がはびこることになります。

 今回紹介いたしますGX型鋳鉄管の機械布設工法は、この「重いこと」による施工不良をかなり軽減してくれる画期的な試みではないかと大いに期待しています。一読ください。

 次に期待したいのはポリスリーブの工場装着ですね。クボタ、栗本、日本鋳鉄管の方、このHPを見られていましたら、全国の水道事業体の方の要望だと思って、検討して下さいね!!
2014年3月14日(金)
貯水槽水道の優良管理ランキング表示制度の1年後の評価
 貯水槽水道の優良管理ランキング表示制度は、水道水質管理が問題視されているビルやマンションの管理状況を立て直すためにH23年度から始まった制度であることは、前回紹介いたしましたが、1年を経た状況について厚生労働省が発表した内容について報告いたします。

 容量10t以上の簡易専用水道では受験率が約80%程度と順調な推移を見せていますが、問題とされている容量10t以下の小規模貯水槽水道では、ほとんど相手にされていないという状況のようです。マンションの管理者の15%は、マンション水道の管理責任がマンション管理者にあることすら認識が無いということが浮き彫りになっています。今後の対応は、よほど本腰を入れていかないとなかなか状況が改善しそうにないですね。水道事業に携わっておられる皆様、頑張ってください!!